第30話 心つなぐ手
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明確に自分の身体に飛び込んでくるラインだ。だが受けたはずのダメージは不思議と意識に上ってこない。別の情報がそれをマスクしている。それは叩き込んだ拳の感触だ。攻め手によってはボディは喰らうのも覚悟。最小限の防衛本能と、相手を叩きのめすという命題の、ぎりぎりのバランスが、今の赤星の全てだった。

伸びてきた金属の拳を右で押しやり、的場の右脇をすり抜けざまに左腕を棒の様にぶんまわす。外腕が的場の喉めがけて叩き込まれ、相手はそれをスウェーで避けた。その背中側に一歩踏み込んだ赤星は膝裏から崩しに入る。いきなり左脇背に左の横拳が戻ってきた。つんのめって向き直った時にはこめかみを右の回し蹴りが襲ってきて、慌てて両手でブロックした。

もし観客がいたとしたら、それは最高の見せ物だったかもしれない。脳震盪を起こせば終わりだから頭部へ来る打撃だけはできるだけ避けている。ボディにはずいぶん決まっているように見えるのに、二人の動きはだれることがない。真芯で受けないようにしているせいもあるが、判断のリミッターが外れているとも言えた。

的場の左拳を外受けで流す。いいタイミングでフック気味の右が的場の頬に入った。的場が右後方に頭を流して衝撃を和らげる。赤星はそのまま踏み込み、左鎖骨のあたりに右肘を、続けて左拳を鳩尾に叩き込んだ。身体を離そうとした刹那、ちょうど肝臓の位置に強烈な一打を喰らう。とっさに引いたものの、一瞬、視界が白くなって後ろによろめき、へたり込む。意識の外に弾ききれない激痛に冷や汗が吹き出した。

「‥‥やるね‥‥。朝や昼とは‥‥雲泥の差だ‥‥」
そう言われて顔を上げた。的場の方も鳩尾に手をやって座り込んでいる。その声にはなんの意図もなく、ただ素直な賞賛があった。身体の芯をねじられるような痛みの中に、認められた時の単純な喜びが湧いてくるのが、どこか懐かしいような感じがした。
「‥‥へへ‥‥。まだ、ぜんぜんだぜ‥‥‥‥」
赤星がにっと笑い、よたよたと立つ。カラ元気も強がり笑いも、やってるうちにホンモノになることを、この男は息をするように知っていた。

「‥‥あれだけレバーに喰らって、そのツラか‥‥。だいたい貴様、鈍感過ぎる‥‥」
的場が悪態をつきながら口元の血を拭い、立ち上がった。
「‥‥わかったら‥‥、まいったって‥‥言えよな‥‥」
赤星が右脇の肋骨下部を左掌と右肘で押さえ込みながら、それでも腰を落として構えた。初めて聞く的場のグチめいた言葉が、人間的に思えて妙に嬉しい気分になってくる。

的場が、少し伸び上がるようにしてから、すとんと肩の力を抜いた。相変わらずきれいな立ち姿で、赤星よりいくらか余裕があるように見えた。
「何故だ、赤星。何故、1:1にこだわる? 5:1ならそっちに勝ち目もあった」
赤星が少し驚いた声をあげた。
「お‥‥お前‥‥。自分が絶対勝てるって思ってたわけじゃ‥‥」
「もちろん勝つさ。ただ、あまりにわかりきった賭じゃ、少し軽すぎる気がしたからね。僕の新しい門出には、そのくらいのボリュームがあったほうがいい‥‥」

赤星は痛みを忘れて、的場の顔を見つめた。

だから‥‥1人ずつ狙わずに、5人揃えて相手しようとしたのか? 勝って、スパイダルに行くことだけでなく‥‥負けて‥‥死ぬ可能性も‥‥。運命に、自分の命を賭けて‥‥。

「質問に答えろ、赤星。何故、5人でかかってこなかった?」
的場が淡々と繰り返す。赤星は少しだけ躊躇い、正直に答えた。
「‥‥‥‥あの姿になったお前を倒すには‥‥100%、お前を殺す方法を考えなきゃダメだと思った。でなきゃ、また、誰かがケガを‥‥。俺‥‥どっちも選べなかった‥‥」
「フン‥‥やっぱりね。‥‥いったい、何様のつもりだ? 不幸な知り合いを助けて、自己満足に浸りたかったか?」
「そんなんじゃねえ! ‥‥あん時、ちゃんとできなかったから、今度は‥‥‥‥。‥‥あと‥‥‥。‥‥‥‥‥‥‥ええいっ くそったれっっ!!」
懸命に言葉を探し始めた赤星が、急に大声をあげて頭をがしがしと掻きむしった。

「俺はお前が死ぬなんてイヤだ! 仲間がケガすんのもイヤだ! それだけだ!俺のやるコトにいちいち理屈つけんじゃねえっ! 聞かれたってわかんねえんだからっ!とにかく俺の言ったことだけ、わかれよっ‥‥‥‥‥っつ‥‥」
一気にがなり立てて、顔をしかめて右脇を押さえた。それでもなお、的場に1本指を突きつける。
「どうすんだ! 終わりにすんならお前の負けだ! スパイダルと手ぇ切れ!」

大きく見開かれた黒曜石の瞳だった。

表も裏も何もなく、アトモスの輝きを放つ貴石。それでいて、全ての色を、受け入れる、黒‥‥。

それが、ただまっすぐに的場の目を見つめていた。


的場がくすりと笑った。軽く視線を落として両手で髪を掻き上げる。
双手が、隙のないいつもの位置に戻り、整った顔をあげた。静かな目だった。

「僕は今ほど、お前に勝ちたいと思ったことはないよ、赤星‥‥‥‥」

的場の両足が、とんっと揃った‥‥


===***===

「Staff Only」と書かれたドアがひどく乱暴に押し開けられて、店内にいた黒羽と黄龍は驚いて顔を上げた。
「有望さん、どうしたっての!?」
エプロンをとってカウンターを出てきながら黄龍が言う。髪を乱してちょっと荒く息をついた有望の様子に、黒羽も既に立ち上がっていた。
「赤星が何か?」

有望が虚をつかれたように二人の顔を見つめ‥‥少し俯いてから、そっとドアを閉めた。
「‥‥応答しないの‥‥。携帯も‥‥。御免なさい‥‥。気のせいかもしれないんだけど‥‥」

黄龍はもうメットに手を伸ばしていた。肩章に押し込んであった手袋を引き抜きながら黒羽が訊ねる。
「場所は?」
「T5ポイントの車の解体工場で、ログを見たらもう30分以上もそこにいるみたいで‥‥」
「わかりました。すぐ行きます」
「‥‥ほんとに、御免なさい‥‥」

小さな声でそう言った有望に黄龍が微笑む。
「あーらら、有望さんのセイじゃないっしょ。赤星サンに限って大丈夫だって」
話が私闘の色合いを帯びてきて、遠慮する気持ちもわからないではない。だがいつもの合図を使わずに駆け上がってきたのがいじらしい感じがした。このとびっきりの美人にこんな顔をさせているのがあの男かと思うと、世の中、正しいんだか間違ってるんだか分かったもんじゃない。

「ま、旦那へのお小言でも考えてることですよ、主任。今までと同じようにね」
もったいをつけておどけた黒羽に有望が少し微笑み、黒羽と黄龍の顔を見比べて言った。
「‥‥ええ、そうするわ‥‥。本当にありがとう‥‥」


黄龍はバイクに乗ろうとしたが、黒羽に合図されて黒い車の助手席に乗り込んだ。黒羽が緊急用のライトをルーフに付けると車を発進させる。一転して不安げな表情になった黄龍が呟いた。
「まさか、もうアイツと会ってんじゃ‥‥‥‥」
「いくら旦那だって、悟り開くのに廃車場ってことはねえだろうしな‥‥それにあのお人が呼び出しに出ないなんて、考えられんだろ」
「まあね。そこんとこだけは、あんたと違ってマジメっぽいからな」
「云ってろ‥‥。ったく、勝手にやり合ってたら、お灸じゃすまんぞ」

‥‥‥‥毎度のことだが、どーしてこの二人は自分のことをこううまく棚に上げられるんだ? と黄龍は内心で突っ込んだ。まあ口に出してもしょうがないので黙っていたが‥‥。そんなことを思われているとはつゆ知らず、黒羽は少し怒った横顔のまま、ひたすらに車を走らせ続けた。

===***===

思い切り左頬を殴られた。そりゃ避けなきゃ殴られる。あたりまえだ。ただ、どうしても身体が動かなかった。そのまま右に流されそうになったが、なんとか踏みとどまる。いろんなものがゆっくり見える感じだった。相手が遅いのはいいとして、自分の動きもまだるっこしいのが困る。

がら空きになったこちらの身体めがけて、すくい上げるように黒い裏拳が入ってくるのがわかった。ここらで決めなければ体力が持ちそうにない。ガードに失敗した左拳をそのまま的場のこめかみに叩き込む。全身全霊の力を込めて打ち出した右拳は、的場の鳩尾の左斜め上、ちょうど心臓のあたりに、ねじり込むように飛び込んでいた。


的場ががくりと後ろに崩れた。そこにもつれるように倒れかかった赤星は、的場に押されるように横に転がる。もう半回転してうずくまった。的場の左拳は赤星の右脇を抉るように掠めていった。震える手でそこを押さえ、いつもの自分の身体のカーブを確認してほっとする。立ち上がろうとしたが、全身が水銀に変化したかのようにのったりと重かった。さっき喰らったレバーブローのせいで、赤星の身体は血糖値の維持も、乳酸の分解もスムースにいかなくなってきていた。

呻き声が聞こえてそちらを見やった。的場が、俯せに倒れた状態からごろりと横倒しになった。息をしようとしているのに、麻痺した身体がそれを許さない。酸欠の魚のように数度口を開いたが、そのまま自分の身体を抱くように、苦しげに身体を折り曲げた。

「ま‥‥、的‥‥場?」
這い寄ろうとした赤星を、ぼうっとした感じの目が見あげてきた。
「‥‥が‥‥っ‥‥」
空気の塊を吐き出すように身体を痙攣させると、的場が数度、大きく喘いだ。
「おい、的場‥‥」
「‥‥くそ‥‥。‥‥お前なんかに‥‥」
自分を見上げる目に怒りとも悔しさともつかない光を認めて、赤星はにっと笑った。
「へ‥‥、的場‥‥、まいったって、言えよ‥‥」

「‥‥誰が‥‥言うか‥‥‥‥‥」
俯せから膝を引き寄せ、両手を突っ張って、地面から顔を引き剥がした的場がそう言い返す。
「じゃ‥‥‥。先、立った方が、勝ち、だかんな‥‥」
赤星が応じた。

二人の男が起きあがろうともがく。だが散々ダメージを与え合った身体は、一度緩んでしまった精神では支えきれなかった。その動きは、水中に居るようにふわふわと滑稽だ。
的場が手を送って上半身を起こし、勢いをつけてふらりと立ったが、足を払われた時のようにかくんと崩れて尻餅をついた。その時には赤星もなんとか立ち上がっていた。腹を押さえながら、のたのたと的場に近づく。
「‥‥やった‥‥。俺の‥‥」
得意げな笑みを浮かべてそう言いかけた赤星の前に、微笑んだ的場がすっと右手を出した。

一瞬、目を見開いた赤星が、ひどく嬉しそうに笑って的場の手を握った。重心を少し落として足を踏ん張り、相手を起こしてやろうとした時、的場がいきなりその手をぐいと引っぱった。
「うわっ」
赤星が、的場の右側に、べしゃりと顔から倒れ込んだ。
「ひでえっ!!」
上半身を起こして怒った赤星が、鼻と額についた土を猫のように払った。
「ハハハ‥‥!」的場が大声で笑う。「‥‥お前、十年経って、ぜんぜん成長してないな?」
「うっせぇ! とにかく勝ったの俺だかんな! お前、スパイダルに行くんじゃねえぞ」
「そんな約束、したか?」

赤星の視線が、何か思い出すかのように宙を彷徨った。
「‥‥‥‥あれ‥‥? 云ってねえ‥‥。あ――っ 確かにそんな約束、してねえ!」
的場が立て膝を抱えて顔を埋めた。白いシャツの両肩が笑いをこらえて揺れている。一方の赤星はわたわたと喚き続けていた。
「いや! ほら、こーゆーもんはお前っ 俺、勝ったんだから、その‥‥‥っ」

耐えきれなくなった的場が、手を後ろについて爆笑した。
「なんなんだよっ」
「‥‥い‥‥いたた‥‥。笑わすな‥‥っ このバカ‥‥」
「勝手に笑っといて、文句ゆーなっっ」
「お前が、バカなのが悪い」
「どこがバカだよっっ だいたいお前がな‥‥っ」

「―――わかったよ。僕の負けだ」

唐突な一言に、赤星の目がまん丸になった。
的場が、遠くを見るような目ですっかりと日の落ちてしまった空を見上げた。
「‥‥‥‥本当は、あの時に‥‥負けてたんだろ‥‥きっと‥‥」
「え?」
「だけど‥‥。あの時の僕には‥‥お前の何が自分より優れているのか、わからなかった。ただ、悔しさだけがあって‥‥。何か、お前を見下せるものが欲しかった。せめて力ぐらい、お前を超えたかった‥‥‥‥」
「‥‥俺を‥‥?」
「だけど‥‥。もう、いい‥‥。僕はお前に、負けた‥‥」

赤星はしばらく、的場の彫刻のような横顔を見つめていた。と、ちょこちょこと四つんばいで的場の前に回ると、どんと胡座をかいて座り直した。的場が少しきょとんとした風に、赤星を見やる。
「な、的場。前も云ったかもしんねえけど、俺は、あん時、すっげーお前を尊敬してた。俺、お前みたいに真剣に修行に取り組んでなくて‥‥。お前に比べると自分はダメだなって思ってた‥‥。なんか人って、ホントに無いものねだりだよな」
「ああ‥‥。そうなのかもな‥‥」

「俺‥‥、今日な、自分のダメなとことダメじゃないとこと、改めて、教えてもらったんだ。ダメなとこも意識してなきゃいけないけど、ダメじゃないとこも忘れないでいこうって思った。でないと‥‥歩けないもんだなって」
「‥‥‥ああ‥‥‥‥」

赤星が右手を差し出す。
的場が、泣き笑いのように顔を歪め、その手を握った。
つき抜ける高い青空のように笑んだ赤星が、その手を強く握り返した。

エンジン音に気付いた二人が同時に道を見上げた。急停車した黒い車から二人の長身が飛び出して、まろぶように駆け下りてきた。
「赤星!」
駆け寄ってくる仲間の姿を見ながら、こんな時の黒羽の声は、謝らなきゃいけないような気になってなんか不公平だと思った。自分はさんざん好き勝手してるくせに‥‥。

的場の手を離し、立ち上がると二人の方に歩き出す。だが、その歩みは五歩と持たない。ちょっとした起伏に足をとられ、つんのめるように転んだ。
「おいっ」
赤星の両手が地につく前に、その身体を黒羽が支えた。
「な‥‥なんの用だよ? 俺、なんも‥‥呼んでねえ‥‥」
「このバカッ!」
言い訳のガードが黒羽の一喝であっさり跳ね飛び、その場に座り直した赤星はちょっと首をすくめた。
「有望さん、カンカンに怒ってたぜ〜」
黄龍の追い打ちに、赤星が、小さな声で反論する。
「‥‥‥だって、俺、ウソついてねえぜ? できると思ってやったし、ムチャもしてねえし‥‥」

どこがだよ。と黄龍は思う。こんなに消耗した赤星など誰が想像できるだろう。足元もおぼつかず、打撲が変色しはじめた顔の肌色も悪い。それでも表情はひどく満ち足りていて妙にアンバランスだった。

黄龍が、そんな赤星からふと目をあげた。白いシャツの男は半身をこちらに向け、自分たちをじっと見ていた。昼に見た男と同じとは、信じられないほど穏やかな感じだった。黒羽と黄龍が的場を見ていることに気付いた赤星は、何が嬉しいんだかわからない子供のような笑みを浮かべた。
「紹介するよ。こいつ、的場陣。俺の高校時代のダチで‥‥‥‥」


言いかけた赤星の顔にさっと緊迫が走った。黒羽と黄龍がばっと立ち上がる。的場が赤星の視線の先を追い、背後の空間に歪みを見いだしてよろりと立った。駆け寄った赤星が的場を背後に回し、その両脇を黄金の光が回り込む。出現したスパイダルの魔神将軍と二人の男の間に、黒と黄の二人の戦士が立ちふさがった。

「ハンド君‥‥契約はどうなったね?」
現れたシェロプの声は、いつも通り鷹揚な感じだった
「悪いですね、魔神将軍。仕事は僕の失敗です。オズリーブス抹殺は別のやつに頼んで下さい」
的場が、いけしゃあしゃあと答える。
「ほう‥‥。今からでも遅くない。その状態ならレッドリーブスだけでも殺せるんじゃないかね?私としてはその男だけでもいいんだが」

黒羽と黄龍が思わず後ろを振り返った。的場を庇うようにその前に立った赤星は、的場に対して完全に背中を向けている。だが赤星は、身構えるどころか、逆に身体の力をすっと抜いた。無防備な背中を晒して、振り返りもせずに呟く。
「どうするんだ、的場‥‥?」
「聞かなきゃ、わからんのか?」
「ああ‥‥。バカだからな」
ふっと笑った的場がシェロプを見つめて言った。
「仕事は終わりだ。違約の件については、あとで伺いますよ。今はちょっと疲れてるんで、勘弁してくれますかね?」

異界の長身はちょっと肩をすくめた。
「やれやれ‥‥。人の情とやらは、ほんとうにやっかいだな。まあ、全部終わったら、どうせ死んでもらうつもりだったが‥‥」
シェロプがもったいぶった態度で、ゆっくりと右手をあげた。

「逃げろっ」
黒羽の声に赤星が的場を押しやるように走り出す。黒羽と黄龍が、赤星と的場を庇うようにその線上に飛び込んだ。

しかしシェロプの放ったものは三人の地球人には何の影響も与えなかった。

的場が、がくんと硬直して立ち止まる。
「的場!」
倒れ込んだ的場を抱き留めた赤星は、その身体が腕の中でぐんと引き攣るのを、悪夢のように感じていた。
「赤星‥‥!」
赤星を見上げた的場の瞳が、絶望的な色を浮かべた。

「的場っ!」
赤星は、友を行かせまいとするかのように、その身体をかき抱いた。

が、次の瞬間‥‥‥‥‥‥‥‥

赤星は、ただ、白いシャツだけを、くしゃくしゃに抱きしめていた。


2002/8/25

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