第25話 下弦の月
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1度目のベルが鳴り終わる前に、簡易ベッドから伸びた大きな手が電話の受話器をがしっと掴んだ。
「はい。オズベース」
ここはコントロールルームの側にある仮眠室だ。次元回廊が開く時の独特な電磁波が観測されたのが一昨日の夜だった。回廊が開いている間、赤星は自室に戻らずここで休むのを常としている。この戦いが始まった頃は回廊の開いている時間も半日程度と短かったのに、最近どんどん長くなってきてる。一度開くと丸2日以上保持されていることもザラだ。自然にそうなっているのか、それともスパイダルが何かやっているのか、どっちにしてもあまり明るい状況ではない。

<竜太さん?>
受話器から聞こえてきたのは意外にも洵の声だった。
「洵? え‥‥ どうした? 何かあったのか?」
<今、病院からなんだ。P地区で100人近い人が具合が悪くなったらしい。ウチにも急患が運び込まれてるんだ>
「なんだって? 毒かなんかか? 容態はどうなんだ?」

<とにかくひどい頭痛で、手足の痺れとか、顔に麻痺が出てる人もいる。他の病院では、かなり危険な状態の人もいるらしいよ。今みんなで必死に調べてる。個人的には学会の論文で読んだ広東住血線虫の症状に似てるなって思ってて‥‥>
「かんとん‥‥? 何だって?」
<カントンジュウケツセンチュウ。脳に入り込む寄生虫なんだ‥‥>
赤星が眉根を歪めた。それはかなり気味悪く聞こえる話だった。


電話を切ってコントロールルームに飛び込むと、もう葉隠が動き回っていた。
「あ、あり‥‥。博士!?」
「おー、悪かったのう。こっちで取ろうと思ったら、お前のほうが早かったわい。あの子が呼び出されたあと、いやな予感がして来てみたんじゃが、正解だったようじゃな」
オズベースの電話はモニターするのが基本だ。葉隠は、その脳に寄生するという気味の悪い虫について、既にいくつかの情報を集めていた。

広東住血線虫はカタツムリに寄生する線虫で人の体内に入ると脊髄を通って脳に侵入する。症状はまさに洵から聞いた通りだ。現在、有効な治療法はなく、症状を緩和しながら線虫の寿命――1ヶ月程度――を待つしかない。ただし日本での症例はこの30年間に50に満たないようだった。

赤星は電磁波走査の生ログに検索をかける。だが、いかな気象衛星といえども日本の全ての地域を24時間走査しているわけではない。患者が多発したP地区の走査結果には2時間ほどの空白がある。それに動き回ったのが例の新型アセロポッドだとすると、もうこの方法では引っかからない。

「竜や。特警の様子を確認してみたほうがよかろう」
葉隠の言葉に、赤星は警察回線をとった。
「おー、赤星。いいタイミングじゃねーか! 例の集団入院事件だろ?」
大きすぎる声に思わずフォンを耳から遠ざける。こんな時でもどこか陽気に聞こえるその声は特警の早見瞬だ。今日の夜勤は彼の番だったらしい。

「はい。なんか詳しい情報ってないですか?」
「おう! たった今、警察病院から連絡があったとこよ。原因はどうも寄生虫らしいぜ!」
「げ‥‥。も、もしかして、カントンなんとかって‥‥」
「おめー、わかってんなら、早く連絡よこせよ!」
「わかってたわけじゃ‥‥。でも、その寄生虫、日本じゃ発病例がそう多くないって‥‥‥」
「ああ、国立感染症研究所でもそう言ってるそうだ。となりゃ、あいつらって可能性が高ぇだろうが!」
「早見さん。ちょっとでも何かあったら、すぐ連絡もらえますね」
「あたりめーだ! 5人で顔洗って待ってろ!!」

赤星は回線を切って時計を見あげた。針は4:30を示している。顔を洗うには早すぎるその時間に、赤星はちょっと肩をすくめると、リーブレスを口元に上げた。


===***===

「‥‥原因が寄生虫と分れば、人間どもは国立感染症研究所を中心に研究を始めると思われます」
アラクネーの白い指が地図上の一点を示す。
「ここを破壊できれば、寄生虫駆逐の研究を妨害できます。陽動も兼ねて、一石二鳥かと‥‥」
「あとから役に立ちそうな情報を潰してしまう可能性は?」
「大いに有ります。ですから実験棟だけを狙います」
「どの棟がターゲットかわかるのか?」
「はい。昨日、入り込んで調べてきました」

スパイダル全軍の最高位者に、恐れげもなく進言する少女の横顔を見て、相変わらずだぜとスプリガンは思った。目的に達するための最短距離を、ただ一直線に進んでいく。
この娘の見つめる先には常にブラックインパルスが居る。その意味では自分と似ている部分もあるのだろう。ただ、自分は戦うことと勝つことが好きで、理想の戦い方をする男に憧れただけだ。とてもわかりやすい。だが、この娘にとって、我らが司令官はなんなのだろう‥‥。親や家族というものを知らぬスプリガンには、少女の気持ちがわからない。

「スプリガン‥‥」
言いかけたブラックインパルスを、スプリガンが片手をあげて遮った。
「わかりましたよ、司令官。しょうがねえなぁ、もう。‥‥ホーネットをこの嬢ちゃんに貸しますよ」

スプリガンが四天王になったばかりの頃。他の3人の先輩たちは互いの部下をよく融通し合っていた。自分の配下である師団を当時の魔神将軍に鮮やかに使いこなされて、えらく悔しかったことを覚えている。銀の長髯をたくわえたその将軍は「よく鍛えてあるな、小僧。褒めてやる。あとは率いる者の問題だよ!」とからから笑った。悔しかった。だが不思議に肩の力が抜ける何かがあった。四天王に取り立てられて以来、妙に固くなっていたスプリガンの動きが、目に見えてよくなってきたのはそれがきっかけだった。

今は4人の考えることがバラバラで‥‥。いろんなことに手間取るのはそのせいだというのは、理屈ではわかる。だがいままでどうしても感情がついていかなかった。しかし、今、アラクネーが、ゴリアントと自分の部下を使う。それは閉塞した空気をうち破る何かになるのかもしれない。

レンズに映る少女の眼差しは、そんなことの重みなどわかっていないように無表情だ。だからかえっていいのかもしれねぇと、スプリガンは思った。


===***===

新宿上空で、強いスパイダル波が検出されたのが朝6:30。5人が飛び出した直後、正体不明の飛行物体がその空域を横切ったことが報告された。
黒羽と輝と瑠衣が他の2人より一足早くオズブルーンで到着した時、3階建て鉄筋コンクリートのあちこちから火の手が上がっていた。何か小さなものが飛び回りながら、爆撃を加えているようだ。
「警察と消防に緊急連絡! 国立感染症研究所が2、3メートルぐらいの飛行物体に爆撃されて火災!ラジコンのようなものかもしれん。周辺に操縦者がいないか、手配してください!」
インカムに怒鳴った黒羽が肩越しに2人を見た。
「坊や、瑠衣ちゃん。降りて下の様子教えてくれ。消火弾だって人に当ったら死ぬ」

建物のすぐ前の空間の地上4mほどの位置にオズブルーンがホバリングする。簡易レスキューキットを背負ったグリーンとピンクの二人が飛び降りるとすぐに白い機体は舞い上がる。だが、こんなビルの林の中で、全長2m強の敵を追いつめることは、さしもの黒羽とオズブルーンにも不可能だった。

建物の前には呆然としている5人の職員らしい男の姿があった。服が汚れているので逃げてきたらしいとわかる。輝がそのうちの一番年輩の男に駆け寄った。
「オズリーブスです! 中にあとどのくらいの人、いるんですかっ!?」
「さ、3階の北の方に仮眠室があって! 部下が2人休んでて‥‥!」
「それだけ!? あとは!?」
「その2人だけです!」

「あっ」
別の男が3階を指さした。窓からワイシャツ姿の2人の男が必死で手を振っている。だがその下と隣の部屋の窓からは火が噴きだしていた。グリーンがリーブレスに怒鳴る。
「ブラック! 北の3階に2人だけ! 下と、できれば横の火、消してっ!」
「あの人たちケータイ持ってませんかっ。窓から離れるように言ってください!」
瑠衣の高い声に5人の中の一人が慌てて携帯電話を出した。

窓から2人が引っ込むと同時に白い機体が飛び込んでくる。少しでも間違ったらビルに激突しそうな状態で、炎に向けて消化剤をつめたミサイル弾を撃つ。問題の部屋の周囲の炎が消えて、白い煙がもうもうと立ちこめた。しかし、輝と瑠衣はその神業を見ることなく建物に飛び込んでいる。黒羽は絶対に火を消してくれる。わかっているのだから、1秒でも早く要救助者の元に行った方がいいのだ。

玄関から階段に到達するまでは火の海だった。敵は1階をメインに狙ったらしい。瑠衣が一瞬固まる。目の前の状況に、いつも見る夢がダブってくる。だが、少女の心が黒いものに掴まれるより早く、その手がぐっと掴まれた。
「オレたちが行けば、絶対助けられるから!」

輝がゴーグルの奥まで覗き込むように瑠衣のマスクを見つめる。女の子を危険な目に遭わせたくはない。それはこの少女だって‥‥たとえピンクリーブスだって同じだ。でも助けを待ってる人がいて、自分一人じゃ助けきれないかもしれない。そうしたらあの人たちは死ぬ。たった今、窓から手を振っていたあの人たちが永久にいなくなる。それは全てを押しのけるほどの恐怖だった。

瑠衣はこっくりと頷いた。耐火テストは何度もやった。あの赤星や黒羽が2分と耐えられない高温でさえ、このスーツを着た自分は平気だった。大丈夫。助ける。あの2人は死なない‥‥‥‥。
ピンクのスーツがだっと駆け出す。すぐにグリーンが並び、それを追い越して先に立った。

小柄な身体が煙の充満する階段を駆け上がっていく。スーツには空気の浄化機能があるからボンベ無しでも耐えられる。北の端の部屋に飛び込むと、煙に咳き込んだ2人の男性がうずくまっていた。
「しっかりして!」
瑠衣が声をかける。輝は自分のキットを瑠衣の脇に置いて窓に走った。瑠衣は二つのキットから携帯のエアボンベを取り出して2人の職員に渡す。
「周りの火は消えました。もう安心ですからね」
30歳ぐらいの年上の男は、スーツからの声が幼げな少女の声であることに驚いたのか、目を丸くして頷いた。

輝は昇降機の準備をしようと考えていた。ここに来るまでのあんな火をくぐり抜けるのはムリだ。それに非常階段は正反対の南側。消防はまだこない。火種が大量過ぎて火の廻りが早かった。
もう一度確認しようと窓から顔を出した時、例の模型のような戦闘機の銃口が向かってきた。
「ふせてっ」
輝が反射的に奥に叫んで身をかがめる。空耳か。笑い声が聞こえたような気がした。

覚悟した衝撃は襲ってこなかった。窓の外に爆発音がある。窓枠に取り付くと小型のメカが少し煙を引いて飛び去っていくところだった。着装した2人が走ってくる。黄龍の手にはチャクラムが一つだけ握られておりストームシュートを使ったのだとわかった。
「また来る! 飛び降りろ! 俺が受け止める!」
赤星が叫んだ。

輝が手前にいた年上の男を窓辺まで引き寄せた。瑠衣も若い方の職員を支え起す。室内の煙はどんどん濃くなってきている。
「攻撃されてる! 下で受け止めるから飛び降りてください!」
「でっ でも‥‥!」
輝の言葉に、職員は思わず固まる。
「大丈夫。リーダーなら、ぜったいぜったい大丈夫だからっ」
ちょっぴり笑い声さえ含んだ感じのその声に、職員は意を決した。

黄龍が大型のブラスターを抜いて空に向かって構える。新型リーブラスターを持っているのは、今のところ黄龍と黒羽だけだ。残り3つは最終調整中。赤星は窓枠に腰かけるような体勢になった職員に向かって大きく両腕を広げた。
「いいですよ! どうぞ!」

白いワイシャツにブルーグレーのスラックス姿が、壁に沿うように飛び降りてくる。赤星は相手の腰部を抱き止めると、腰を地に落とし仰向けぎみになりつつ、自分の身体をクッションにしてしっかりと受け止めた。
「レッド!」
聞き覚えのある声を見やると、走ってきたのは特警の西条だった。軽いショック状態になっている感じの職員を立たせて、なじみの刑事に任せようとした時、黄龍が叫んだ。
「来たぜっ!」
西条が被害者を庇うように灌木の影に飛び込む。見物人は既に敷地の外に追いやられている。赤星が灌木の前で黄龍の方を振り返ったとたん、機銃のようなバババ‥‥という音に、ドゴォン‥‥という重低音が重なった。

リーブラスター・シェルモード。

まるで44マグナムのようなその音に、思わず立ち上がった西条の目が丸くなった。もちろんリーブラスターは火薬を爆発させて弾丸を撃ちだしているわけではない。特殊回路でリーブ粒子を加速させているだけだ。それでも、シェルモードで発射する時はここまでの音が響く。

通常のリーブラスターは高いエネルギー準位のリーブ粒子の流れを射出するもので、熱線銃のような感じになる。だが有望は高準位のリーブ粒子を強く圧縮して固まりのようにする方法を見つけた。その固まりは弾丸のように相手の身体にめりこんで内部で破裂する。新型のアセロポッドのボディも楽勝で貫ける威力があった。

ただ問題は反動の大きさ。銃に慣れている黄龍や黒羽はいい。腕力のある赤星もなんとか押さえ込むことができた。だが、輝と瑠衣ではどうしても精度が落ちる。そのうえ少々凶悪なしろものと来ているので、必然通常のモードと切り換えて使えるようになっている。

機銃をとっさに右に避けた黄龍は、飛行体の翼の付け根あたりに、見事に光弾を炸裂させていた。
しかし‥‥!
「なにっ!?」
薄いグレーの飛行体が機首を浮かせる。墜落すると思われたその時、それが変形を始めた!



黄龍が両手で銃を掲げた時、輝は若い職員の頭を下げて抱え込むように窓に背を向けたが、瑠衣は窓から身を乗り出した。上から見たら飛行機の方が圧倒的に有利に思えて、瑠衣の息は止まりそうになった。だが黄龍は見事に相手を‥‥。

「うそ! 変わるの!?」
瑠衣の声で振り返った輝の目に、飛行体が落ちながら変形していく様子が映る。
「あれ! 怪人だったんだよっ!」
「あたし、下りる! いいよね!?」
「おっけ!」
輝が答えた時には既に、ピンクの小柄な身体は、窓枠をひと跳びに宙に舞っていた。

輝の支えていた職員が急にぺたんと座り込んだ。輝は慌てて男の顔を覗き込む。
「大丈夫ですか?」
職員はなんとか頷いてみせるが、顔は蒼白で、呼吸も浅くて早い。輝は彼の持っているエアボンベのバルブを少しだけ閉めた。今の騒動で恐怖が増幅してしまったようだ。過呼吸になってはまずい。どうしようかと思った時、リーブレスが鳴った。

「グリーン。今から梯子が上がる」
窓から顔を出すと梯子車が入ってくるところだった。近くで物騒な状態になっているので、梯子は真下からほとんど垂直に延ばすしかない。梯子車の様子を確認していた赤星は、一瞬こちらに手を振ると"物騒な方"に走っていった。

輝はうずくまった職員の脇に屈んだ。
「梯子車が来ました。もうひとがんばりですよ」
静かな声だった。誰かを落ち着かせようと思ったら、「落ち着いて」と言うより、自分が落ち着いてるトコを見せたほうがいい。輝が赤星や黒羽から学んだことのひとつだった。職員はまたこっくりと頷いた。輝は濃いブルーのワイシャツの胴に手を回すと、無意識にぎゅっと一瞬抱き寄せるようにして、男を立ち上がらせた。

上がってきた消防士に職員がしっかりと確保されたのを確認すると、輝はマスクの中でほっと笑った。そして驚く消防士に手を振って、だっと窓枠を蹴った。



機首の形はそのまま。だが後尾のほうは鋼鉄の二本足に変わっている。非常に精密な、だけど、ばかげた着ぐるみのようだ。黄龍が連射しようと銃を上げた。
しかし、パールグレーの物体はいきなり真横に方向を変え、ぐんっと黄龍に突っ込んできた。ほとんどカンでとびすさって避けるが体勢を崩す。たった今黄龍がいた空間を、鋭利なものが薙いでいく。それはさっきまで主翼だったものだ

「エレクトリック・サイクロン!」
怪人の頭上に飛び上がった瑠衣が、まだ機首の形をしている部分にスティックを押しつけ、出力を最高にする。桜色のスティックから高電流が流し込まれた。だが、怪人は応えた風でもない。いきなり金属の腕が伸びてきて、スティックをがしっと掴んで引き寄せる。
「ああっ!」

華奢な身体が鋼鉄の腕に絡め取られそうになった瞬間、金色の光が一閃した。
「ブレードモード!!」
今度、慌てて腕を引っ込めたのは怪人の方だった。
「無事か、ピンク!」
「ブラック!」
新型のリーブラスターはもちろんブレードモードもパワーアップしている。別に重くなったワケではないが、空気を切る音すら迫力倍増だ。ましてや黒羽が持つと、鬼に金棒という感じである。

「なんのつもりだ!」
黄龍の隣に位置づけた赤星が怒鳴る。両側から挟まれた形の怪物は、動ずるでもなく悠然と立っている。怪物の脚部は完全にメカの足。足首の後ろにある大きすぎる蹴爪のような突起は尾翼の変化したものだ。今や主翼は昆虫のように背中に収り、自在に角度を変えて斬りかかる鋭利な武器となっている。主翼の前の部分はがっしりとした腕となって両脇に構えていた。

いきなり怪物がシュンっと回転する。機首がぱっくりと割れて、ふてぶてしい鋼鉄の顔が現れた。
「オレ様は機甲軍団旅団長ホーネットだ! 思いっきり暴れさせてもらうぜ!」
「そうはいかないよっ!」
よく通る声が響いて、グリーンのスーツが駆けてくる。他の4人もばっと広がり、怪人を5方から囲んだ。

と‥‥ホーネットの脇の空間がゆらり、と歪んだ。5人が身構える。亜麻色のは虫類を思わせる怪人と、黒い長衣を纏った痩身が現れる。二つの巨体を従えた細い身体が、前に一歩進み出た。

「朝からご苦労なことね。オズリーブス」

一度に2体の怪人という事態に一瞬静まった空間に、アラクネーのアルトが響いた。


2002/10/9

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background by La Boheme