あとがき



(1話DB文庫投稿時の原文です)

 反則の悟×ブルです。すみません!……不倫話ではありませんので安心してお読みください(笑)
 セル戦の後、悟空が「ブルマから言われたことがあるんだ」と、生き返らない選択をしたとき、結構衝撃だったんですよ、私。なにがって、あの楽天家の悟空が彼女の一言を心に刻んでいたんだということ。その事実を突きつけたのは、戦闘に参加しない、彼の家族でもないブルマ。コミックに描かれていない部分では、大人になった二人がそんな会話を交わすこともあったんだというのも、なんだか深いものを感じました。
ファンフィクでもあまり描かれない、大人になってからの悟空とブルマのつながりが気になっちゃったんですー。


(4話DB文庫投稿時の原文)

 勝手に四十二巻中表紙に捧がせていただきました(^_^;)
 というのも、もちろん悟空の死に際?の発言もあったのですが、これを書きたくなったもともとのきっかけはこの中表紙のせいなので。
 最終巻の中表紙、笑顔がすごく良くて、「きっと鳥山先生もこの二人にはそれなりの思い入れがあったのね」と勝手にしみじみしてしまい、勝手に想像してしまい、勝手にこれを書くに至りました(笑
 「キミの隣」のキミは、悟空でもあり、ブルマでもあり、かけがえのない誰かでもある、という感じです。
 今回で終わらせたかったので、わざわざ来たわりにブルマの納得が早いし、矛盾点はいっぱいですが、とりあえず終われて良かった!
 悟空がブルマを背負ったことなんてあったっけ? というかたは一巻p160をご覧ください。(私も今引っぱり出して確認した)


***いま書く、あとがき

 これは2001年初夏(確か初夏……)ごろに文庫に連載した作品。私の中で非常に意味のある、大事な作品です。この作品を書いたから、自分のサイトを作るほどにこの世界に足を突っ込んでいるんだと、今は思います。
 DBってあまり心理描写がないですよね。かといってキャラたちにうすっぺらい感じはない。なんでかっていうと、原作の中の随所にあるんですよね、それぞれの気持ちを匂わすだった一言、たった一場面が。鳥山明って人は、キャラに感情移入して書いてない(ように私には読める)から、ベッタリねちねちとした描写はない。けど読み込むと、キャラたちの性格はきっちり出来上がっていて、それぞれが書かれていない場所でも何かを思っている感じがします。だからそういう、キャラの心理を想像できるような一言から、話を発展させるという作業の楽しさを知りました。この作品を書いたときに。



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