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風の向くまま 2005年1月〜2月   (戻る) (Oz's Leaves TOP)
(全インデックス) (前の日記)
(Jan.01:謹賀新年) (Jan.03:順調すぎ) (Jan.08:オズ通り) (Jan.10:かっこいいじゃないか) (Jan.11:自宅の電話番号) (Jan.12:ココア習慣) (Jan.16:キャットタワー) (Jan.20:仕事力) (Jan.23:やってくれた、剣!) (Jan.26:風邪もひけない) (Jan.28:お仕事終了) (Jan.29:無責任なの) (Jan.30:入院前日) (Jan.31:北向きもいいじゃない) (Feb.01:丸まりたい) (Feb.02:760g) (Feb.03:ガス) (Feb.04:初歩き) (Feb.05:笑わせないで〜〜〜) (Feb.06:フォーエバー・デカレンジャー) (Feb.07:入院の日々) (Feb.08:ちょっとヘコんだ) (Feb.09:それはコワイ) (Feb.10:病院の売店) (Feb.11:シャバは広い) (Feb.12:感覚に響いてくる) (Feb.13:夫のストレス) (Feb.16:少しずつ) (Feb.17:反対側には回れない) (Feb.18:犯人は誰だ) (Feb.19:マールの春) (Feb.20:初めてのお使い) (Feb.21:オモネコ) (Feb.22:N氏の幸せ) (Feb.24:こっそり) (Feb.26:女の子は大変) (Feb.27:リハビリのつもり) (次の日記)
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 2005 Jan.01:謹賀新年
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。あまりに多忙でお年賀小説もアップできませんでしたが、1月のうちにはなんとかしたいと思います。
とにかく昨年の11月からはえらく忙しかったというか、たった二ヶ月の間によくこんなに‥‥というほど仕事の記憶ばかりで、困ったもんです。あとはめまいとか体調不良の記憶(おい!)

実は、30,31日も両日合わせて30時間ぐらいAccessと取っ組み合ってました。会社の仕事じゃないけど、お金頂く仕事なんで納期遅れはまずいです。ただ、幸か不幸か妙にハイな状態になっていて仕事がはかどったので、なんとか1/8のβ版リリースは間に合いそうだし、明日はラバさんとランチできそうです。よかったよかった。

開発はもともと嫌いじゃないし、できれば素直に嬉しいので楽しい部分はあるんだけど、やっぱりこの歳になるとプログラムをひたすら作り続けることに昔ほど根性が入らない。私の周りの技術系大好きって人でも、最近年取って面倒になってきた、とか言ってるし。
まあ当たり前だけど、若い時に大好きだったからってそれを苦痛なくずっと続けていけるわけじゃない。きらいになる訳じゃないけど、かったるくなるという感じ。
職人のような特殊技能を持っている人はさておき、普通の社会人は年齢を追うごとにどんどん求められるものが変わってくる。そこにどう自分を置くかってのは本当に難しい問題ですね。まあそれでも、よりよい方向にやってくしか無いんですが。

おっと、なんかシビアな話になってきたので、年末の事件を一つ。
マールちゃん、掃除機に吸われる事件。

マールは掃除機が大好きで、かけてるとやってきて、先っぽのブラシのあたりにしがみついて、床拭きモップ代わりになってくれる(でも3Kgあるので重すぎる)のですが、なんと昨日、じゃれついた拍子に丸ブラシに顔をまるごと吸われました。鼻と口のあたりがすぽっとブラシの中に吸い込まれて、夫が慌ててスイッチを切ったのですが、その後しばらくけほけほしていて、えらく焦りました。肺が縮んじゃったんじゃないかとか思って。無事で良かった(笑)
:2005/01/01 先頭へ
 2005 Jan.03:順調すぎ
昨夜と今日で闇仕事のβ版納品前の最終チェックをして、無事終了。まあ8日に持って行けばそこでまたいくつか出るのは織り込み済みなんで。しかしありえないスピード。よく終わったな(おいおい)

実は30日の夜中12時頃はラバさんに「やっぱり会えません〜(涙)」メールを書いてました。で、送ろうかと思ったけど、申し訳無い上に口惜しいので(苦笑)、朝までの進捗見て決めようと思い直した訳。そうしたらその後がすごい進んだ。異様なノリ。それで31日の早朝に、これなら会える!と思ってメールしたという‥‥(笑)
実は6日はまた「入院前検診その2」をやらなきゃならんので、3日と6日の2日間あればなんとかなる、と踏んでいたのに今日終わった。これは絶対にラバさんに会いたいパワーのお陰だ(笑)

だから昨日のラバさんとのデートは凄く嬉しかったです。ランチは美味しかったし、ボリュームたっぷりで、眺め良かったし。あとラバさんが同僚の結婚式に行くので‥‥とドレスとか色々見たのも楽しかった。いや私はあまり服を見て歩くということが無いので。
娘のドレス選びに付き合うお母さんの気持ちってこんなでしょうか。しかしほんとのおかーさんだったら、色々着せてみて小物巻き付けたりとかできるのに。うーん。残念だ‥‥(おいこら!) だってラバさん、何着せても似合いそうなんだもんvv

でも友達の結婚式に最後に行ったの何年前だろうとしみじみ考えてしまいました。たぶん10年以上前だ。あ、数年前に仲人やってる(笑)。友達や会社の結婚式は出席者が毎度同じになってくるので、服は工夫が必要ですよね。ドレスだとアレンジしにくいので私も黒いラメのスカート基本に色々組み合わせて着てたな。懐かしい。

あー、明日からまた会社だ! でも正月でやらねばならぬ仕事が終わったので、ほっとした気分。家のこと出来なかったしお年賀小説も書けてないけど(汗)。
:2005/01/03 先頭へ
 2005 Jan.08:オズ通り
会社に行ったら行ったで色々あるものですな。なんかまた仕事増えてるし(苦笑)。あとは手術前検診とやらも受けて、いよいよ感120%アップ(当人比)してたり、正月の仕事疲れが引いてたりでちょっとご無沙汰しました。

さて、今日はそれこそ正月に必死で作ってた闇システムのβ版公開日ということで、お客さんの所まで行っていた。実はこちらのお客さんのオフィスは東急東横線沿いにある。で、実は私は東急東横線の元住吉に10年ほど前住んでいた。結婚する前、新居をどこにするかって2人で色々歩き回って決めたのが元住吉なんで、ダンナも私もこの町がとても好き。生まれ育った千葉より好きで、実は親を看取ったらここに戻ってきたいと密かに思ってる街なんである。

ということで仕事の後、元住吉で待ち合わせして10年ぶりぐらいに駅周辺を歩き回った。商店街も半分ぐらいはお店が変わってて、「ここ前なんだったっけ‥‥」とか色々考えたり、このお店はまだある!とか、すごく楽しかった。
元住吉は西口の商店街がけっこう大きくて、ちょうど住んでた頃に「ブレーメン商店街」と名前を変えたんだよね。今見たらホームページもあるじゃないか! 当時よりレストランやお総菜屋さんが増えているのが印象的だった。100円ショップもちゃんと出来てた。あと元住吉といえばこれでしょ、というのがドラッグ系。本当に安いんだな。

さて、我々は当時東口側にに住んでいたんだけど、そっちが「オズ通り」って名前になっていたのにはビックリ。なんか「早く帰ってこい」って言われてる気分になってしまった。うーん。元住吉移住計画。10年後ぐらいに発動かなぁ(笑)
:2005/01/08 先頭へ
 2005 Jan.10:かっこいいじゃないか
昨日は8日持って行ったβ版にフィッティングの修正をかけていた。ちょっと参ったのが客先でレポートのフォントが崩れて表示されてしまった事。別に特殊なフォントじゃなくMSゴシックなんだけど。Accessのバージョンは私もお客さんも2000なんだが、OSが我が家はWindows2000Pro、お客さんのところはME。我が家にはMEのマシンが無いので、物入れに放り込んであったWin98マシンを引っ張り出してきてそちらで動かしてみたら、やはり客先と同じ現象が生じた。
問題は通貨型の書式設定をしたテキストボックス。Win2000の通貨型とWin98の通貨型って微妙に違ってるのね。これは初めてぶつかったトラブルだった。何事も経験である。またおいおい考えるとして取り急ぎWin98のマシンで修正したものを送付。机の周りに新しい乗り台(←ミドルタワーの筐体)が増えたマールだけが大喜びなのだった。

さて、いよいよあと2話で最終回の仮面ライダー剣。今となってみれば、前半がもたつかなければもうちょっと名作になったんじゃないかと残念だったりする。さて今回のライダーですっかり気に入ってしまったのが脚本の會川 昇さん。キャラをかっこよく見せるのが本当にうまいなと思う。かっこよくといってもその場でカッコつけてるわけじゃなくて、その言動に到るまでの流れがよく書けてる。剣崎なら、睦月なら、橘なら確かにそうだよと、それぞれのキャラがそういうこと言ったりやったりするのが自然で、でもこれってとこでカッコ良く決めてくれる。好きだなぁこういうの。

ヒーローものは主役がカッコ良くなきゃヒーローものじゃない。恋愛ものはどっぷり恋愛してくれなきゃ意味無いし、サスペンスものは謎がそれなりじゃなきゃ意味が無いのと同じで。
何がカッコイイかってのが問題だけど、多くの人が「自分がその力を持った時そう動けたらいいな」と思うような行動かな。強い力を持ったら銀行強盗したいと思う奴も居るんだろうが、割合的には低いだろうから。格好良さのイデアはあると思ってる。でなきゃずっと昔から語り継がれ、演じ継がれるお話も無いだろう。

あと會川氏は途中からお助けで入ってきたのに、キャラを本当に大事にしていて、それがまた大好き。キャラが輝いてるもの。私もDBのファンフィクを書く時はオリジナルのキャラを大事にする気持ちを忘れたくない。
ってことで荒川さんや小林靖子さん、あと平成ウルトラマンですっかりお気に入りになってしまった太田愛さんと並んで、好きです會川 昇さん。応援します。ぜひどこかでメインを張って頂きたい。
:2005/01/10 先頭へ
 2005 Jan.11:自宅の電話番号
昨年末、ラバさんに羨ましがって頂いた(笑)マリッジリング。やっとサイズ直しが終わったと連絡が来て昨日とってきた。夫には少し派手かなと心配したけどそうでも無くて良かったです。ただ私の分は0.5号サイズを上げたのが失敗だった。ちょっと緩いです。5号のままにしときゃよかった。
でもプラチナとゴールドとピンクゴールドの3色コンビなんで、位置によって色々な表情で素敵。お店のおねーさんは熟年結婚と思ったようで寿ケースを出してきたので、いや流石にそれはちょっと‥‥と言ったら「え、作り替えですか! 素敵ですねーvv」と喜んでくれました。

で、指輪が出来ました電話を貰うまでにちょっとした事件が。夫が電話番号を1文字間違えて書いていたために、困ったお店は住所と名前から電話帳で調べてくれて、最初の連絡が階下の親の方に来てしまったのだった。
最近は家に電話をするといっても携帯からかけてしまうから電話番号を認識する事が少ない。あとは何か申し込んだり注文したりする時ぐらいだけど、それもネットからだったりするとお客さん番号書けばそのままだったりするしなぁ。

夫が「ピザ屋にピザを注文するときに、自宅の電話番号を一番認識するんだよなぁ」と言うので大笑い。そうそう。確かにまず電話番号聞かれるんだよな。
「電話番号忘れないようにするために、月一回はピザを頼まんと」
そーゆー問題か‥‥??(爆笑)

さて唐突ですがこの前のデカレン、私的にはすっごくハッピーな気持ちになりました。ここにきてウメコとセンちゃんがあーなるとは思わなかった。でもすごく良い感じのカップルだよね。
私「これで次回ホージーとジャスミンがくっついちゃったら大変だね」
夫「『なんでだよーっっ』」(←バンの気持ちを代弁したところ)
私「『先輩、僕がいるじゃないですか』」(←てっちゃんのつっこみ)
夫は本気でこけてました(笑) そーか。この前のお正月特集はその伏線だったか(←違うって)
:2005/01/11 先頭へ
 2005 Jan.12:ココア習慣
夜9:00過ぎたのでなんも食べられません。いやべつに美容にいいからとかじゃなく、明日人間ドックだから9時から絶食なの。でも一杯だけコーヒー飲みたい。まだ9時10分だからいいよね。。。。
夫「こら、お前は何食ってんだ!」
私「1個だけだよー」
夫「胃に影が映ったらどーする。この丸いのはなんだって医者に言われたらどーすんだ!!」
私「マカダミアナッツです、って言うもん」
‥‥菱沼さんと漆原教授じゃないんだから。でも明治のマカダミアナッツのホワイトチョコ、美味しいと思いません? かーなり気に入ってるんですが。

チョコと言えば昨年末から我が家では朝一番のココアに填っている。日経のメールニュースでこんな記事を見つけたのがきっかけ。朝一番の甘いものは血糖値の上からもいいし。ポリフェノールはともかくピロリ菌を退治してくれるのが凄い。もともと仕事忙しくなると胃にくるタイプなので、なんか良いかなと思って。10年ぐらい前は身体に良い食べ物とかあんまり真剣に考えてなかったけど、つい飲んでみようとか思ってしまうのは歳をとったからだなぁ。
最近ちょっと困っているのが、妙にイライラすること。私は先走るきらいはあるんだけど(苦笑)、感情的にはなりにくいタイプらしく、同僚や上司からよくそう言われてきた。それが最近、なんか苛つくことが多くなってきた。仕事ではまだ無いけど、例えばプライベートでやらなきゃいけなかったことを忘れてて、忘れてた自分に苛つくとかそういう感じ。
11月から休み無しで仕事のことやってるのも良くないんだろうが、それだけじゃない気がするなぁ。やっぱりちょっとずつホルモンバランスとか変わってきてるんだろうかとか、色々思っちゃう今日この頃。歳とるって、ほんとにとって見なきゃわからんもんだ(苦笑)
:2005/01/12 先頭へ
 2005 Jan.16:キャットタワー
見て見て〜とうとう買っちゃいました、キャットタワー。床から天井までのでっかいヤツ。ペットグッズ通販雑誌で22,000円でどーしよーかと悩んでいたんだけど、近所のホームセンターで12,000で見つけたのでラッキーでした。通販のよりもっとでっかくて良かったし。

作ると乗って欲しいのが親心ですが、マール1人の玩具になりそうな気も。ぐりはでっかい棚んとこが気に入った模様。君が一番運動しなきゃいけないんだけどな‥‥。こるくは‥‥乗ってくれない。写真はむりやり乗せて撮ってみました。さすが、ワガママこるく。
しかし考えてみたら、我が家で2番目に場所とる家具になったかもしれない‥‥コレ(汗)

さて、半月ほど遅くなりましたが、やっとお年賀のDB小説を書き上げました。「その道に光あふれ風満ちて」を書いていた頃に、ちょこっとだけ書き始めてた話です。いつか形にしたかったので、少しほっとしました‥‥。まあ、出来の程は‥‥お見逃し下さいっ‥‥(殴!)

でもお正月にメールでやりとりした方が、お年賀小説待ってます〜と仰って下さったのがすごーく嬉しかったです。悟飯同盟でも、新しいDBサイトさんがどんどん新設されていて、ほんとすげーなと思うんですが、退院したらドラゴンボール全巻読み直しをしたいです。初心に返れ。
いや、龍球だってちゃんと書きたいんですよ。まずはオズリーブスvsグレートサイヤマン'sを仕上げないと(笑)
:2005/01/16 先頭へ
 2005 Jan.20:仕事力
前回の日記。我が儘はどっちだとこるくに怒られました(笑) ということで平和的解決のためキャットタワーの柱とかにまたたびの実をこすりつけてみた。ズルだ(爆笑) ちなみにタワーのてっぺんのおかしな格好の物体は、人形じゃないです。マールです。なんて格好だ。
11月後半から入っていた開発仕事は昨日が納品。お客さんも間に入ってた会社も喜んでくれたようで、ほっと一安心。とにかく昨年のβ版納品のタイミングで、結構キツイスケジュールにも関わらずばっちり作って持ってたのがGOOD。それやりながら別の事もやってたんだもんなぁ。自分的にも満足感有りだ。

さて、今回間に入ってくれた会社には私の会社の後輩が1名派遣されている。その子の評価が大変高く、彼と同じ会社の人間だということで、私もほとんどノーチェックで仕事を請け負うことができたらしい。その信頼を落とさなくて良かった(笑)

システム開発って建築の世界と似て、ユーザーさんから大きな会社が仕事を請け負い、小さい会社から人手を集めてくる(私のいる会社はその小さな会社の一つ)。小さな会社はネームバリューがないので、派遣されている人が不誠実なことをすると、そいつの会社が丸ごと出入り禁止になるなんてよくある話だ。私のいる会社は確かに小さいけど、とにかく誠実な人間ばかり集まってる気がする。その分、やや大人しめで物足りない部分も有るんだが、システム部隊20人が20人とも真面目で、責任感があるってのは、すごいぞと思う。これが面接者の目なんだよね。

で、さっきの後輩の話。彼は入社してきた時は完全な文系で、プログラムのセンスもそうある方じゃなかった。でも彼は、学んだことを自分の言葉で自分の知識の中に組み込んで体系化することはきちんとできた。学生時代にプログラム経験のある人でもそれができない人はけっこういる。でもってそれって、意外にあっさりバレる(苦笑)。あと彼は全体感掴むのがうまくて、自分の置かれた位置を適切に把握できたのも強みだった。そして何より責任感と根性があった。今の会社に出た当初はあまり評価して貰えなくて苦労した部分もあったようだが、それを逆転して「彼だけはどうしても続けて欲しい」と思われるようになるというのは、はっきり言ってカッコイイ。まさに仕事力の勝利だなぁと思った次第。

ってことで仕事力という言葉をGoogleに放り込んでみたらこんな頁に行き当たった。これ、システム会社に行こうかななんて思ってる学生さん、必読です(笑)
:2005/01/20 先頭へ
 2005 Jan.23:やってくれた、剣!
近来まれに見る‥‥というか、仮面ライダーの歴史の中でも最高の最終回と言っていいんじゃないか、ブレイド! やってくれたなぁ! あの設定の中で、きちんと説得力があり、かつ実にドラマティックな形で終わった気がする。

生物の種族間の生存競争の象徴であるアンデット同士の戦いバトルファイト。アンデットの中のジョーカーが最後の一体になった時、他の種族は全て滅びる。それが神の意志。だが生き残ってしまったジョーカー相川始は主人公剣崎の友達だった。剣崎が友を封印するか、相川が自ら死ぬか、はたまたご都合主義で相川が人間になって終わるとか、安易な予想を裏切って、剣崎が選択したのは凄まじい道だった。彼は自らもう一体のアンデット=ジョーカーになる。相川始は最後の一体ではなくなり、人類も救われる。対峙の中で変身を解き、アンデットの緑色の血を流して佇む剣崎は衝撃的だった。

これまでの過程で剣崎は封印という形でアンデットの力を取り込みつつ戦ってきたが、その融合力が非常に高くジョーカーと同じような能力を持ちつつあった。彼は敢えてその流れを押し進め、ジョーカーになってしまう。2人のジョーカーはどちらか1人になるまで戦い続ける宿命なのだが、2人はその運命と戦い、争わないことを決心する。
思えば伏線はちゃんと合って、先読みの得意な人はけっこう読んでいたかもしれない。ただ自分はそういうのが苦手なタイプなので、もう素直に絶句していた次第。

私はハッピーエンドが好きだ。頑張ってきた主人公には幸せになって欲しいと思う。だが今回の剣崎の選択には大変な説得力があったと思う。彼は友が死んだ時に、自分がジョーカーになる危険性を判っていた。そしてそれ以上に友を殺したくなかった。選択できる最善の道がこれだった。
剣崎は相川と戦わないためにも皆の前から姿を消す。それでも彼は生き続けなければならない。人の姿をしたアンデットとして。それによってバトルファイトは存続し、現代社会への神の介入が阻止できる。たった1人で全てを背負って行ってしまった。仮面ライダーの原点のような、辛さと感動がある。
「怪人」が「種」であるなら、ライダーが怪人を倒すのも所詮は種族間競争だ。平和は共存によって開かれるが、それを主人公がアンデットになる形で示したとも言える。それでも「実は主人公はオルフェノクでした」という555のような安易さも無い。死以上の覚悟が必要な道を選んだ主人公。本当に凄かった。
:2005/01/23 先頭へ
 2005 Jan.26:風邪もひけない
昨夜から微妙に寒気がする感じがして、今日は会社休んで家で仕事することにした。普段だったらもちろん普通に活動しているレベルなんだが、風邪ひいたら手術してくれないかもしれない(…)ので大事を取って。この1ヶ月は倒れられない!ということは仕事ではよくあるけど、それは「風邪を引いても倒れなければいい」訳で、風邪自体になっちゃいけないってのは難しいや。

なので厚着をして暖房と加湿器をがんがんに入れて毛布にくるまって、地球に優しくない、会社ではあり得ないカッコで仕事してます。入院前に片づけなきゃなんない仕事がまだあるのですよ、まったく‥‥。
私の仕事はモノと環境の整ったPCが有ればどこでもできる。多少困るのは大量にプリントが有る時。遅いしA4しか出ないしトナーがもったいない‥‥けど仕方がない、60頁印刷しちゃえ〜〜ということでその合間に日記を書いてます。・・・と思ったらマールが出てくる紙をかじろうとしてるし‥‥。あーっ 印刷オフボタンを押すんじゃない!!!

さて入院時に用意するものリストの中に「前開きのパジャマ」ってのがあった。トレーナーっぽい被るタイプしか持ってなかったので仕方なく新しいのを買った。年甲斐もなく可愛いヤツを(笑)。しかしこの「いかにも」なパジャマって、なんかよりリラックスできる気がする。以前行っていた整体で、行くと洗い立てのパジャマを出してくれて、それに着替えてから施術ってとこがあったけど、あれもよりリラックスできるようにという整体師さんの工夫だった。被るタイプのだと部屋着にも見えるけど、こういうパジャマはもう寝るしかない気分になるからかな。
だがなぜ「前開き」かと言えば、当然だがお腹の傷口を消毒しやすいとか、そーゆー為だろう、やっぱり‥‥。ってことでウエストのゴムを入れ替えてちょっと緩めにしておいた。ガーゼやら包帯やらで分厚くなりそうだもん。あ、「いよいよ感」がアップしてきた(笑)
:2005/01/26 先頭へ
 2005 Jan.28:お仕事終了
おかげさまで今日は3:30にはすっきりと仕事が終わってました。あとはもう何をする気も無くて、会社でぼーっとYahooのニュースとか見てたり。週報と勤怠簿もきっちり提出して、社長や隣の部のリーダーにも挨拶して、部内の仲間にも挨拶して、制服と膝掛け持って(クリーニングするため)帰ってきました。まるで退職するみたいだ(笑) しかし給料貰ったまま1ヶ月休みだからなぁ。有り難い。戻ってきたらまた頑張らないと。

あ、風邪の方はなんとか大丈夫そうです。土日は旅行(←違うだろ)の支度しつつ、ゆっくり寝ます。しかしここ3日間葛根湯漬け(液体の葛根湯はけっこう効く!)。あとはとにかく暖かくしてないと‥‥と思ったので下着の上に長袖の厚地Tシャツ着てセーター着てたので‥‥制服がキツかった(笑)。ほんとは今日はダンナと飲みにいくはずだったんだけど、流石にそれは諦めました。残念。でも今はダンナが甘いです(爆笑)。今も私は机で毛布にくるまってぐりをかかえて「ミルクティが飲みたい〜」と言ったら、入れてきてくれたトコロです。わーい。

病院はパソコンと携帯が持ち込み禁止なんで、古いテレフォンカードを引っ張り出しました。まだ使えるのかしら(汗)。あと当然なんでしょうが化粧禁止なんですよね〜(大汗) 男の人はあんまり変わらないからいいけどさぁ‥‥‥。あとは龍球のストーリー計画書を印刷して筆記具持って、本は「世界シンボル事典」かな。ぼーっとしたい時パラパラ読むには良さそうだし、軽いダンベル代わりにもなりそうだ(おい!) 
・・・・やっぱり遠足気分だ(笑)

私の子宮筋腫はかなり大きい上に多発性でどうしようもないので手術はもちろん全摘です。だけど幸いにそれほど酷い身体状態にはなってません。医師にも「急がなくていいけど、まあどこかで取りましょうね」と言われた程度なんで。それでも筋腫はガンに移行しやすいし、親が元気なうちに手術しとこうと思ってこうなりました。
ちゃんと計画立てて、仕事のけじめもつけて、後顧の憂い(ほとんど)無くして入院ですからねー。すごく幸せだと思う。全部取ってもなんの影響もない臓器なのもお気楽な要因ですな。子宮は何のホルモンも分泌してないので、子供のことがなければ盲腸も同然。そのうえ煩わしい月のお客さんも無くなるし‥‥。
とはいえかなり切るので火曜の夜〜水曜にかけては後悔しまくってる可能性大ですが(術後は痛いらしい)、何事も経験です。いいんだ。とにかくノンビリするぞー! おーっ!
:2005/01/28 先頭へ
 2005 Jan.29:無責任なの
ラバさんにわがままを言って日記を再開して頂いた管理人です(笑)。いえ、大変有り難いことにこのサイトの日記を楽しみにしてる〜というお声も頂いておりまして、実際にサイトトップのアクセス数の1割以上の方が野っ原を見てて下さってるんですよね〜(嬉)。私は更新できませんが、せめてラバさんには‥‥。ただしタイトルや日付の更新ができないので、戻ってくるまでちょっと誤魔化させて頂きます。ごめんなさい。

しかしカリスのお洋服‥‥。見た過ぎます! いい話だなぁ。ブレイドの4人ライダーの中で、私もカリスが一番好きです。そーいやブレイドのカードを見た時「これゾウムシ?」と本気でダンナに尋ねて爆笑されたっけ‥‥。「ヘラクレスオオカブトだろーっっ」って、最近の子供の昆虫常識は私の年代と違いすぎだい。でもラバさん、弟さんのお言葉には大いに賛同です(笑) クウガは主題歌にちゃーんと「クウガ!」って入ってたのが大好きでした。

今日は持ってくモノの準備して、あとはほんとにノンビリしてます。風邪薬も一応飲んでるので、半分眠いし〜。
月曜入院、火曜日手術ですが、いよいよ感はあってもドキドキ感は無いですね。まあなんかあっても(極端なこと言えば死んでも)私の責任じゃないので。自分が日頃作ってるシステムなんてスタンドアロンのごく小さいヤツですが、納品するときはえらくドキドキします。もし隠れバグがあって間違った結果が出たらどうしようとか色々。でも手術は医者と病院の責任だからまあいいかって。後遺症だけやめてくれれば(笑)

ってなことでしばらくご無沙汰致しますが、よろしくお願い致します。帰ってきたら入院日記をアップしますね。こんな経験、そうそう無いので(笑)
:2005/01/29 先頭へ
 2005 Jan.30:入院前日
デカレンジャー、見なきゃ良かった‥‥。術後の麻酔覚めしなに「ボスは? 地球署は?」なんてうわごとで言いそうでコワイです。ダンナにそれはやめろと言われました。

さてメールアドレスを廃止したり掲示板を閲覧のみにしてネット上もお休み準備完了です。風邪は昨日も今一歩の状態だったので、しかたなく強力な抗生物質貰ってきたら大分すっきりしてきました。良かった。これで手術してもらえるかなー。ただ昨日も今日も食事作るのは諦めたので、ダンナに申し訳ないです。いやとにかく身体を治すのが先です。

あとラバさんの12月分の日記をまとめました。毎度HTMLに過去ログ化しつつ読み直すんですが、面白いんだな。最近はアラクネーネタが好きです。アラクネーのファッションコーナーが作りたい。お土産の巾着からドレスとか、もう楽しいです。Oz's Leavesは"創作"サイトで、料理でも洋服でもなんでもござれってのが発足当初からのスタンスなんで(笑)
スーパードルフィは確かにお金がかかると思うんですが、それはラバさんが一生懸命に社会人やって身につけた経済力がバックにあるわけで、それがいいなと思います。今のお仕事に就いた時に色々あった困難を乗り越えてきたんだよなぁと感慨深いです。

少し前の新聞でOLがどうやってファッション代を捻出してるかって特集がありまして。周囲の女性達から「あの人はオシャレ」と言われてる人を取材してるんですが、手弁当とかポイントカードを有意義に生かすとか、要は地道な節約でってのが答えだったんですね。私はオシャレには縁がない人間ですが、これはこれでかっこいいじゃん、と思いました。使いたい所に使うために仕事にも節約にも頑張ってるってのが。
どんな趣味や好みを持つかは人それぞれですが、まずはその人の生活がしっかりある上で趣味を楽しんでるなと思えるとすごく好感が持てます。まあ雑誌とかに取り上げられるようなビジネス・パーソンは趣味も仕事もバリバリな人が多くて、凄すぎて引きますが‥‥(苦笑)

自分自身が根本的に無趣味で何かにどっぷり凝る根性が無いんで羨ましいんですね。私はお金の使い方にもメリハリがなくてぼやーっとしてる(汗) 逆言えば「ぼやーっ」でも良い程度に稼いでいるのかもしれない‥‥ってことはぼやーっとしてるのが趣味なのか(苦笑) でもいつぞやあるラジオでゲストが「忙しいサラリーマンは仕事以外にはなかなか趣味持てないですよね。退職してから考えればいいんじゃないですか」と言っていて、しみじみ頷いちゃいました。いいです、今は趣味が仕事でも(笑)

それでは行って参ります。たった2週間だってのに、えらく長いような気がします(笑)
:2005/01/30 先頭へ

 2005 Jan.31:北向きもいいじゃない
さていよいよ入院日。ちょっとゼータクだけど個室。トイレ付き。あとからトイレ付きの有り難みを思い知ることになるのだが(苦笑)、部屋に案内されてまず思ったのは、なんか眺めいいなぁってことだった。草野球で使うようなグラウンドが広がってて、その向こうはビルなんだがなんかきれい‥‥。
ハタと思い当たったのが、この窓北向きなんだ!ということ。だからグラウンドの木も建物も、逆行にならず光を浴びた状態で目に入ってくる。昔、妹がイギリスの家の間取りを送って来た時、妙に細長い敷地の一番南側に家屋が建っていて驚いたんだが、自分の庭を一番美しく見られるようにという配慮らしく、なるほどと思ったことがあったっけ。

入院すると真っ先にパジャマに着替えさせられる。寝てなくて良い患者でもパジャマ。パジャマなら患者って一目でわかるからなんだろうなぁ。少しでも怪しい人を早く見分けるために。面会者も一応チェックはしてるけど、外来のフリされたら無関係な人でも簡単に入れるのが病院‥‥。ってことは、パジャマを持ってきてトイレで着替えれば、簡単に潜入できるのでは‥‥。そうすれば病棟なんて女性の看護師さんと病人だけなんだから、かなり簡単に占拠が‥‥ってどーしてそーゆー発想になるんだ(笑)

それから聞かれたのが「食べられないものやキライなものありますか?」って質問。一瞬「牡蠣」って言葉が頭をよぎったんだけど(食べられないわけじゃないがちょっと苦手)、まさか病院の食事で出ないよね〜と思い「ありません」と応えたら、昼食は牡蠣フライだった(笑)。ちゃんと食べたけど。
その後は看護師さんから病気のこと等色々インタビューを受ける。面白かったのが何でも話せる人は誰ですか、って質問! 夫ですと応えたら「キーマン:夫」なんてメモしていた。そうか。内部で色々ある家族もあるだろうしなぁ‥‥。病院も大変だ。

そして担当医から手術の説明を受ける。手術時間は1時間半〜2時間。ただ「人のお腹ってのは開けてみないと判らない」そうで長引く可能性は有り。輸血はできるだけしない。卵巣もできるだけ保存とか色々。実は私の実父も産婦人科医で、父の紹介でここで手術ってことになったのだけど、担当医が「手術立ち会いには先生も来ますかね?」と言ったのには笑ってしまった。いやもうこの歳で親は来ませんって(笑)。まあ父が来れば説明は早いだろうけど、このお医者さんの心理としてはどーなんだろとか、色々(笑)

その他この日はいくつか準備の処置。もっとドキドキ感があるかと思ったけど、午後から頭痛が酷くなってきてそれどこじゃなかった。入院なんで薬は持って行かなかったんだけど、頭痛いと申告してから実際に薬が出てくるまで4時間かかったんで、頭痛は最高潮になってしまい、頭を抱えて冷や汗かくハメに‥‥。医者が外来やってる間は出せないという総合病院ならではの仕方なさですかね。なんで夕食もほとんど食べられず。まあどーせ手術前にはお腹も腸も空にするので、良かったかもしれないけど。

夕方から夫が来訪。面会時間は夜の7時までなんで、会社を早退して来てくれた。
「なんで4階なのに352号室なんだよ」「そうそう、わかりにくいよね〜」
病室に4って数は使わないってことに頓着してないシステム屋な私達である。

さて明日は13:00に手術開始。。。。
:2005/01/31 先頭へ
 2005 Feb.01:丸まりたい
朝から術衣という簡単に脱げる服に着替えて点滴開始。輸血もできるように太い針を使うのだそうで、刺すときは「ちくり」じゃなくて「ぶすり」という感じ。痛いけど針は刺したままで薬のパックを変えられるので1度だけ我慢すればOKなの。ベテラン看護師さんだったので丁寧に上手に打ってくれたし。
12:00に夫が来てくれて術衣以外唯一身につけていた指輪だけ預かってもらう。12:30にはお尻への筋肉注射。静脈注射より痛いのよね。なんか猫の気持ちがわかった(苦笑)。ストレッチャーに移っていざ手術室へ。看護師さんは走ってるワケじゃないのに、すごく速く感じる。ドラマみたいだなぁとちょっとドキドキ。でも薬のせいか気持ちはぼーっとしてる。手術室の前で夫に手を振って別れて、頭の上でドアが開く音がして‥‥。

しみじみと目が悪くて良かったと思った(苦笑)。ぴかぴかのステンレス製のドアが閉まるのが見えると同時に、例の青緑色のコスチュームに身を包んだ人たちがわらわら寄って来る。早口で騒然とした雰囲気。
ストレッチャーから手術台には自力で上るんだな、これが‥‥。まあ確かに意識の無い患者を毎度手術台に載せてたら、お医者さんも看護師さんも手術より先に疲れちゃうか。手術台は少し高い身体の形になってる狭い台。私の身体などかなり小さい方だけど、それでも狭いと思ったんだから、ちょっと大きな人なら周囲がはみ出そうな気が‥‥(汗)
毛布の下で着衣を全部とって、心電図の端子を付けるとピコーン、ピコーンってドラマの効果音みたいな例の音が始まる。ライトは強烈じゃないけど、器具の音はやたら聞こえてくるし、思わず「やっぱ止めます」と言いたくなった(苦笑)
と、いきなり頭の上から知らないお医者さんの顔が出てきて、「酸素ですよー」と口にマスクがあてがわれる。目を開けて天井を見てるようにと言われて、次「眠くなる薬が入りますよ〜」と言われたらもうあとは二呼吸しか覚えて無い。まさに「かくん」という感じ。

で、次の記憶は口からぐええって管が出て行くところ。気持ち悪いんで暴れた(汗)。身体押さえつけた看護師さんが「細いのにすごい力!」って言ってたのが最初に理解した言葉だったり(大汗)。そりゃあんな狭い台じゃ暴れたら落ちるから‥‥。「終わりましたよー」とか「分かりますか!」とか色々言われたけど、なんもしゃべれんので何度か頷いた。
そしてストレッチャーに移されて部屋へ。移動中の記憶は無し。部屋のベッドに戻って夫が「終わったよ。凄く順調だったんだって」って言ったのが分かった。

が。切られた下腹は痛いし、トイレ行きたい気はするし(実際は尿道に管(カテーテル)が入っていて排出されているのだが感覚がついて行ってない)、最悪の気分。ふくらはぎから下にエコノミー症候群防止のための足揉みエアパッドが巻いてあり、有り難い装置なのだが当事者にとってはもうジャマで。うまく脱いだら(おい!)、気づいた看護婦さんに巻き直されてしまった。再度足をひっかけて、えいっえいっと脱いでいるところを夫に目撃されてしまい、また夫に巻かれてしまったのだった。くそお(←あくまで本人感覚)。そのうえ酸素マスクはイヤがって取っちゃうわ、なんとかして横向きに丸まろうと必死だわ、とんでもない患者なのだった‥‥(汗)

うーん。意識は一応あれど判断力ゼロ。
「アタチはジャマなの全部とって丸まりたいのよっ!」
きみはマールか。

その後カテーテルには慣れたが今度は吐き気が。吐きたくても胃は空っぽだし、だいたい吐くという行為は下腹の傷にもろに響く。でも一度少しだけ嘔吐できたらその後は大分楽になった。それにしても頷くだけでほとんど喋らないし、ナースコールもせずに自力でなんとかしようとばたばたするし。7年前に胃を切った時の義父の様子と大分違うので、夫は相当心配したそうだ。
この病院は面会時間が平日は3:00〜7:00と厳格で、手術後も夜9時がリミット。夫が「明日、早く来てはダメですか?」と聞いて「明日は通常通り3時からなので」と言われてがっかりしてるのが判った。面会時間終了間際に夫の両親の声がした。翌日分かったのだが、部屋の乾燥が辛いだろうと大量のタオルと針金ハンガーを持って来て、部屋中に濡れタオルを干しにきてくれたのだった。

でも術後に鎖骨のあたりに少しずつ送り込まれていた痛み止めがそれなりに効いていたのかなぁ。傷の痛みがそう酷くならなかったのが本当に本当に幸いだった。実は夫たちが帰ったあと、痛み止めの薬が体に入っていかないということで抜かれちゃったのに、それでもあまり痛くなかった。
それどころかその後ぐっすり眠れて、点滴の様子を見に来た看護婦さんに「おはようございます。大分気分がよくなりました」なんて挨拶したぐらい。そうしたら看護婦さんが「良かったですね。でもまだ夜中の12時ですから、もうちょっと休みましょうね」だって‥‥(汗)

この病棟の看護婦さんたちは優しい人が多かったのだけど、特にこの夜、かわるがわる様子を見にきてくれた二人の看護婦さんには本当に感謝。2回に1回は口をゆすがせてもらったりして(水は飲めない)、すごく有り難かった。人生最悪の一晩‥‥になると覚悟していた術後の夜は、思ったよりかなり楽に過ぎていったのだった。
:2005/02/01 先頭へ
 2005 Feb.02:760g
幸いは今日も続く。その後もじっとしている限り傷はそう痛くない。朝の検温のあと、身体を拭いて貰って術衣から普通のパジャマへ着替えさせてもらう。いやもうこっちは横向いたり、仰向けで腰をちょっと上げるだけでも必死。でも看護婦さんから「よく動けますね〜」と言われたのでそれで正解(?)らしい。でも点滴しながらTシャツやらパジャマやら着るって大変ね。まず袖に薬のパック通すのよ。いや正常な頭で考えればそうなんだけど、その時は「看護婦さん、よくこんがらがらないなぁ」と妙なことで感心していた私。

術後からずーっと微熱があって汗をかいていたので、着替えさせてもらってかなり気分が良くなった。つぎにやってきた看護師さんがベッドの上半身を上げて椅子のような形に。その看護師さんはダイナミックなオバサンで「自分で、えいって起きてもいいんですよ」とか言ってたけど、まだそんな気にはならない。だって座った形になるだけで痛いし。椅子のカッコになったベッドにテーブルをセットしてもらってなんとか歯磨き。

そしてお医者さんの回診。とはいえ総合病院の忙しさでぱっと顔見て行っちゃう(回覧では?)んだけど、とにかく順調だったこと、輸血はしなかったこと、卵巣は二つとも問題が無くて残したこと、切除した子宮は760gになってたこと、筋腫は悪性のものではなかったことなどを聞いた。760gってのを聞いたとたん、体重計乗ってみたいとか思った(笑)。きっかりその重さだけ減ってたら笑える。いや実際は食べてないし出血もあるからもっと減ってるはずだけど。後知識だけど通常時の子宮は60〜70gぐらいのものだそうで、700gが筋腫だったワケ。取り甲斐あったよね。

ありがたいのは胃腸の手術じゃないからもう水が飲めること。食事は腸内のガス(要はおなら)が一度出てからとのこと。ガスは麻酔で麻痺していた腸が目覚めた証ってことになるのかな。座ったような体勢にされたのもこの方が回復が早いかららしい。この時は1回出れば楽勝なのかな〜と思っていたけど、甘かったことが後でわかるのだった(苦笑)
足に巻かれたエアパッドがぶわーっと膨らむ音が定期的に響いていて、ひたすらにダル眠い状態。心地よい感じじゃなく、白昼夢というか、「○○してください」とか言われて「はい」と返事して目を開けると誰も居ない。そんな感じの繰り返し。昨夜も看護師さんがこまめにチェックに来てくれたの全部覚えてるからねー。まとまっては寝られてないのだ。

やっぱり疲れてきてベッドを倒してもらうことに。まっすぐより少し上げ気味がいいらしいのでお任せにした。で、うぞうぞとチャレンジしてみたら上半身だけ起こすことに成功。まあお腹に力入ると痛い! そりゃそーだけどさー。まず横向きになってから手をつっぱって起きるとか、痛くない起き方を工夫。
ベッドに起き上がってる私を見た看護師さんに「おっ すごい! じゃあ立ってみますか?」と言われてあっさり乗せられる私。とにかくトイレまで行けるようになるってのが重要なワケで。なんとか歩けてカテーテルを外してもらえた。良かった〜。

ってことで3:00に夫が来た時は寝たきり状態から解放されていて。夫は本当に安心していた。それだけ前日心配だったんだろうなぁ。昨日9時間病院に居て、空気があまりに乾燥しているのに頭にきていた夫は(病室の湿度が30%を割っている)、自宅から加湿器を持参してくれた。いやほんと2日間ここに居ただけで、私の手、水仕事もしてないのにがさがさになってたもん。許可を貰って加湿器稼働。その後個室にある電話から夫に手伝ってもらって実家に電話。ベッドの傍に電話があるからこそできるワザだ。手術の翌日に部屋の外の公衆電話までなんて歩けないし。

夫から手術の時の話を色々聞いた。早くて1時間半と言われてたのに、開始後1時間で呼ばれた時は、ヤバイ状況になったのではとドキドキしたらしい。でも順調に終わったということで、切除した子宮を見せられて(汗)、色々説明も受けたそうだ。義父の時は義母と私が胃を見せられて説明されたけど、手術の時は家族にそういう説明をすることになってるんだよね。家族の手術に立ち会うことになったら覚悟しておくように。あ、立ち会いと言っても別に手術を見せられるわけじゃないんで(笑)
部屋に戻ってから大変だったんだぞ〜とか、昨夜の話ももう笑い話で。あげくの果てに初日に近くのレンタルビデオ屋でジャッカー電撃隊のDVDを見かけたので借りるんだとか言ってるので、もう笑ってしまう。明日も会社を早退して来てくれるというので嬉しい。

その後夜中になって点滴が一時休止に。針は刺したままだが、チューブが無くなるので開放感アップ。そして加湿器の偉大さに感謝しつつ(露骨に呼吸がラクになった)、就寝。
:2005/02/02 先頭へ
 2005 Feb.03:ガス
術後2日目。やっとこさ寝る以外のことをやる気になったので、手術日と昨日のことをうようよとノートに書き始める。昨夜何度か例の「ガス」が出たので朝から流動食が始まった。2回の流動食→2回の三分粥‥‥以下2回ずつ、五分、七分、全粥と10食を経由して普通の食事になるのだ。でも丸2日絶食してても、まったく食べたいという気にはなってない。重湯と実のないおみそ汁が出てきても、せいぜい半分が限界。
昨日立てるようになった後、看護師さんからやたら聞かれたのが「ガスが出ましたか」ってことだった。いいえと応えつつ、そんなもん知らないうちに出ちゃったらどうするんだろうとかお気楽なことを考えていただが、甘くなかった(大汗)。 あとから聞いたトコロによると、麻酔薬と冷えによって(お腹開けると空気にさらされて内臓が冷える)一度麻痺した腸が元に戻るのってけっこう大変なんだとか。腸内を空気の塊が動いていくのはかなり痛い。便秘と縁が無いので余計そう感じたのかもしれないけど、正直言って傷の痛みよりイヤだった。でも自己流のへなちょこ体操が効いたか昨夜の何度か出たんだよね。看護婦さんは早かったですねと言ってたけど、その度に痛かった(汗)

昨日は昼間ほとんどうたた寝状態だったので、今日はまず起きていることを目標にしようと思った。ずっと締め切っていたブラインドを開けて光を入れ‥‥‥‥たら、また頭痛が(涙)。看護婦さん預かりになっている鎮痛剤を貰ったけど、けっきょく昼食後に寝るハメに。そんな中、実母が面会に。例によって余計なものを色々持ってくる母(苦笑)。でもカルピスだけは便利だった。水分を取った方がいいんだろうなと思ってもなかなか飲めなかったので。ただ頭痛が酷かったので具合が相当悪そうに見えちゃったようだ。早めに帰っていった。

それから点滴が入っていかないという事態発生。素人目には二つの薬剤の滴下バランスが悪かったのが原因ではと思ったのだけど、入らないってからには仕方ない。点滴を右腕に移動することになった。でもこの看護婦さん、なんか怖いなぁと思っていたら例の太い針で思いっきり失敗してくれた(涙) もう一回この人ってのはヤメテ〜と思っていたらベテランの方が来てくれたんで助かった‥‥。失敗しなきゃ上達しないのは確かだけど、練習は患者1人につき1回限定にしようね(苦笑)

夜は会社を早退してくれた夫が来訪。こんなにしてくれて仕事の方は大丈夫かとちょっと心配になるけど、本人はいたって大らか。話すのはもうたわいもない話なんだけど、顔見てるだけで安心する。
消灯前、ベッド傍の電話から夫に電話すると、豆まきをちゃんとやったそうな。マールが1粒食べちゃったみたいだ〜と騒いでた。電話口で「マール」と呼んだら、受話器に顔を近づけていたらしい。可愛いヤツ。
:2005/02/03 先頭へ
 2005 Feb.04:初歩き
昨夜は参った〜。夜中に点滴が全部終わって針も抜いて貰って、やった〜とか思っていたら、胃が痛くて痛くて眠れなかった。攣ってるみたいな感じ。夕食の三分粥のお陰で眠っていた胃が起きたんだろうが、もうちょっと穏やかにお願いしたい。
朝食はほとんど食べられなかった。一口飲み込むたんびに痛いんだもん。それこそ○○漢方胃腸薬とか太田胃散とか飲んだらいいんじゃなかろーかと思うわけだが、例によって薬が出てこない〜。
よれよれの状態で歯を磨いていても、回診にきたお医者さんは「元気そうですね〜」とにこやかに行ってしまうので複雑な気分。ぜんぜん元気じゃないやい。

さて、胃痛は置いといて。今日の目標は廊下を歩いてみる、である。ナースセンターまで歩いていって薬をお願いし、病棟の廊下を歩いてみた。マジで手すりに頼りながら。往復100mは無いと思うけど、自分の部屋戻ったら心臓ばくばく状態。ひええ‥‥。
昼食も胃痛で殆ど食べられず、その上頭痛。諦めてすぐに鎮痛剤をもらって昼寝してたら、エアコンのフィルター換えるから少し部屋を出てて下さいと言われた(汗)。仕方ないので1階の売店まで遠征してみることに。しかしエレベーターを待っている間すら何かに寄りかかりたくなる状況。いや大変だ。

術後3日めになって自分で身体が拭けるようになった。さらしが何重にもなった腹帯を巻いているとなんかヤクザさんを思い出してしまう(笑)
今日は父親が面会に。手術の状況とか色々話して判らないことを教えて貰った。結果的には本当にいいタイミングで手術ができたんだなぁと思った。貧血がひどい人は貧血を直すのに半年とかかかったりするらしいが、私は逆にひどくなる前に取っちゃったんで。良かった‥‥。
胃腸が戻らなくて‥‥とこぼしたら、それは仕方がないんだと言われて、「でも、術後一番大変なのは傷の痛みなんだから、そっちより胃腸が気になってるってのは幸運なんだぞ」と。判ってますよぉ(苦笑)

その後妹やら知人やらの面会が続いてちょっと疲れた。夜はまた早退してきた夫が来訪。夫の顔をみると元気になる。会社は大丈夫かなと心配になるけど嬉しい。そーいや、24年前に付き合い始めてから、3日以上会わなかった事は数えるほどしか無かったっけな。
:2005/02/04 先頭へ
 2005 Feb.05:笑わせないで〜〜〜
術後4日め。昨夜もまったく眠れなかった。日中がんばって起きてたんだけど、妙に頭が冴えて下らないことを色々考えたりして不眠症状態。それからこの夜は腰痛が気になった。前日歩いた際、傷口を庇って前屈みで歩いていたせいでやられた模様。あとはベッドの上半分が少し起きてるのも腰に悪いよなぁ‥‥。夜中にごそごそと平らに戻したりしたけど。

ただ今朝は頭痛が無かったのが助かった。あと術後始めてお通じ有り。看護婦さんに喜ばれた(汗) 貰った胃薬がそれなりに効いているようで胃痛も無くなってきた。とにかく食べるとか、トイレとか、ごくごく普通のことが出来なくなるのが手術ってものなのねと、改めて思った。
相変わらず37度代前半の微熱は続いている(よくあることらしい)し、今朝は頭痛の代わりに動悸が激しい。午前中は傷の痛みも増した気がしてあまり動けなかった。午後は1Fの売店にリハビリを兼ねて買い出し。下りるのだけ階段でチャレンジ。階段上りはムリそうだったのでエレベーターで。

今日は土曜日で面会時間も長いので夫と一緒に夫の両親がやってきた。義父も7年前に胃を切っているので「腹を割った仲」である(笑)。しかし‥‥この4人が揃うと恐ろしいことが‥‥。それは「笑い」。日頃笑い転げるような話ばっかりしてるので、思わず吹きだしては「イタタタタ‥‥!」の繰り返し。いやみんな他人を笑わせようと思ってるワケじゃないんだけど、こーなっちゃうのである。
「退院後、マールの魔手からどうやってかおるちゃんのお腹を守るか」ということで(マールは人のお腹の上に乗るのが大好き)、えんえんと語り合う両親‥‥。もう死にそうだった。ファントム無頼で盲腸になって入院したクリさんが、カンさんに笑わされているシーンを思い出してしまった。下腹に傷がある時、咳とかクシャミとか笑いはほんと痛いんだな。

両親は先に帰り夫はまたぎりぎりまで居てくれた。今日はひたすら猫談義。甘える人が一人減ってしまったため、マールはやたら夫にまとわりついて大変らしい。あと大変なのが夜。3匹の体重を合計すると14Kgぐらいになると思うが、それが全員夫の布団の上に‥‥。身動きできん、と嘆いていた。隣に私の掛け布団だけ出してみたらしいが、ぜんぜん騙されないんだって(笑)。あー。早く帰って猫に会いたい。

さて、私は過去、自律神経失調によると思われる体温低下を引き起こしたことが数度ある。なので麻酔覚醒時にそれが起こったらと怖くて、許可を貰って電気敷毛布を持ち込んでいた。ただ病院のベッドは術後のいろんなことに備えて部分的に防水布が敷き込んであったりするので、仕方なく掛け毛布として使っていたんだよね。
術後は予想していなかった発熱に見舞われたため、結局電気毛布の活躍の場は無かったけど、夜中にエアコンを切った後とか、寒気するほど頭痛かった時は有り難かった。でも! 私はやっぱり電気「敷」毛布が好きなの〜ということで、今日は夫にシーツを持ってきてもらい、掛けて使っていた電気毛布を敷き込むことに成功。あー、快適だ〜! よーし今晩こそうまく眠る工夫をするぞ〜!
しかし、電気毛布にしろ加湿器にしろ‥‥。病院を住みやすくするんじゃない(笑)
:2005/02/05 先頭へ
 2005 Feb.06:フォーエバー・デカレンジャー
良かった‥‥。地獄の番犬が天国に行ってなくて(笑) いや本当に良かったデカレンジャーの最終回。入れたい要素あれだけ入れて、よくうまくまとめたなぁ!と悔しいぐらい(笑)。千人斬りのボスには死んでてもらって(違う)、特キョウのてっちゃんにはロボで頑張ってもらうことで、5人でめいっぱい魅せたなぁ! それぞれの特技が生きてたし、相棒もちゃんとオチつけたし、ラストでボスがみんなを一人一人抱きしめるシーンがまた良くて‥‥。いやぁいいもの見せてもらいました。
・・・・・ということで、個室で良かったとしみじみ思っている術後5日め(笑)

昨夜は良く眠れたのでそれがまず嬉しかった。昨夜は寝る前にベッドのサイドレールを利用しつつストレッチしたり、足を良く揉んだり、温めた電気毛布に足だけ突っ込んで首や肩を回しつつ頭寒足熱状態を作って‥‥。そうこうしてるうちに本当に眠くなってから横になったら、なんとか眠れた。良かった良かった。
ということで朝の検温も術後初めて平熱だったし、気持ちの良い朝を迎えた私。午前中夫にTELして、デカレン見ちゃったと言ったら「お前なんか嫌いだぁ〜」と嘆いてました(笑)

今日の目標は1階まで階段で下りて、階段で上ること。歩き方も昨日までは「おばあさん歩き」だったけど「おばさんのゆっくり歩き」に進歩! 1Fの公衆電話でラバさんに無事なことをご報告しつつデカレン談義(休みの朝からすいません、ラバさん)。その後4階まで階段上り。思ったよりは楽にできた。

あと嬉しかったのが洗髪ができたこと。入浴やシャワーは医師がいる平日と土曜しかできないので、空いた日曜日を洗髪日にしているらしい。洗髪洗面台で前屈みで洗わないといけないけど、ちょうど良く来てくれた夫に手伝ってもらって洗った。術後シャワーも洗髪もしてなかったので本当にさっぱりした。
その後夫とまた階段の上り下りにチャレンジ、1Fまで降りて、自販機で夫はコーヒー、私はココアを飲んで、平日の混雑が嘘みたいな薄暗いロビーでおしゃべりして、今度は6階まで上ってみた。うーん、下らないことが楽しい(笑) 話してる内容は仕事のこととかなんだけど、なんか大学でデートしてた時のことを思い出した。使ってない教室でお弁当食べたり、紙カップのコーヒー飲みながらおしゃべりしてたよなぁ(笑) よーし、今夜もうまく眠ろう。
:2005/02/06 先頭へ
 2005 Feb.07:入院の日々
病院の生活にもすっかり慣れてきた術後6日め。今日は1日の様子など。
まず起床は6:00。6:00ちょっと過ぎに看護師さんが部屋の灯りも付けてまわる。私は大抵それより早く目が覚めているので(なんせ消灯は夜の9:00だから)、部屋のエアコンを入れて灯りを付けて体温測ってしばらく布団の中でぬくぬくしている。
もぞもぞと起き出して、毛布を裏返してベッドのサイドレールに渡して寝汗をとばしつつ、洗面と歯磨き。傷をかばいつつそーゆーことをのったりのったりやっていく。私は低血圧じゃないんだけど手術後は朝の血圧が上がらない感じなんで、よけいのったりしている。その後椅子に腰掛けてNHKのニュースをぼーっと見ていると、看護師さんが体温聞きにやってきて脈とか図っていく。術後4日めぐらいまでは血圧を図ってたけど、あとは脈だけなのだ。
トイレの間に窓を開けて空気の入れ換えをする。我が家では朝のうちに空気の入れ換えするのが日課だったので‥‥。この病院は交通量の多い道沿いにあるので、昼間は排気ガスだらけの空気が入ってきそうだ。

朝食は7:30でベッドまで運んで貰える。ニュースを見ながら良く噛んで食べる。もうずっと胃腸が痛くて大変だったので、神妙によく噛むようになったゲンキンな私。術後ほとんど毎日頭が痛くなり始めて、朝食後にすぐ頭痛薬と胃の薬を飲む。しかしなぁ。朝頭が痛いって今まであんまり無かったのに、なんでやろ
お膳を下げて8:15頃になるとNHKが連続ドラマになっちゃうので、TVをFMに切り替える(病室のTVはFMも入るようになっている優れものだった〜)。なぜか日本語の歌がうるさく感じられて、クラシックとか洋楽のチャンネルを探して小さく流しておく(英語はわからないから同じ)。
その後9:00まで、部屋のお掃除や、お医者さんの回診(回覧)がやってくる。お医者さんの顔を見たら、リハビリの階段歩き。1階に降りて、売店でミネラルウォーターやヨーグルト買って、階段で戻ってくるという‥‥。

日記書いたり、龍球戦隊vsグレートサイヤマンズのお話を考えたりしていると(笑)、11:30になってお昼。その後おしぼりタオルが出てきて身体を拭いて着替え。着替えると気持ちが良くなるのでまたちょっと歩きに行く。午後3:00からは面会時間で病棟に色んな人が入ってくるのでできるだけ室内に居る。面会客を装った泥棒は実際に居るらしく注意書きがしてある。今は2万円ぐらいの現金と保険証しか持ってないから盗られてもたいしたことはないけど、ヤだもんね、やっぱり。
午後は実母や会社の上司が面会に来た。上司には元気そうだね〜と驚かれたけど、地顔がへらへらしているので明るく見えるんだよね、あたしゃ(苦笑)。常務(社長の奥様。小さな会社なので(苦笑))とは、皮下脂肪少ない方が縫いやすいんでしょ、とかそんな馬鹿話を‥‥。
あ、でもこれホント。皮下脂肪少ない方が縫いやすいし傷痕がきれいになるらしい。昔、皮下脂肪が厚くて手術できなくて、盲腸で亡くなったお相撲さんがいたっけなぁ‥‥。

夕食は午後6:00。食事の頃、会社の同僚が帰宅途中に寄ってくれてオシャベリ。彼女とは本当に話が合うんだよね。その後、面会時間終了ぎりぎりの7:00ちょっと前に義母が寄ってくれて今日はおしまい。入院してから初めて夫が来なかったので、就寝直前にお休みコールを留守電に残して就寝。
うーん。規則正しい(笑)。何よりいいのは食間にお菓子食べないことかなぁ。退院後もできるかなぁ。いや、今はストレスが無いからお菓子食べずに済んでるとしか思えん(汗)
:2005/02/07 先頭へ
 2005 Feb.08:ちょっとヘコんだ
術後7日め。昨夜初めて知らない間に寝返りしてた。感動。それまで身体の向きを変える時、全部意識があったんだよね。痛いから起きちゃうのか、緊張して固まって寝てるのか知らないけど。でも昨夜は夜中に目覚めたら寝た時と違うカッコしてた‥‥。いや布団はいで横向きに丸まってたんだけど(苦笑)。すごーい。こんなことで感動するなと言われそうだが、感動するわい。

術後3日目に見舞いに来た妹がフリージアを持ってきた。本当は香りの強い花は入院のお見舞いとして不適とされるが、妹はそーゆーの頓着しない子なんで‥‥(困ったもんだ)。でも今回はケガの功名というか、私自身が気にしなかったし、かえってこの香りが看護婦さんに大好評。「この部屋、すごくいい香りがする〜」とよく言われた。こまめに花殻とって、退院までにほぼ全ての蕾を咲かせてきたのだった。

さて、今日は抜糸の予定。抜糸は午後と言われていたので午前中のうちに1階から6階まで階段上り。あ、今日、術後初めてカフェオレ飲んだ。紙コップの出てくる自販機が6階にはあるのだ(缶入りより紙コップのコーヒーの方がマシだと思う)。
そしていよいよ午後。今まで縫われるようなケガをしたことがない私は抜糸も初めて。抜糸の時は麻酔なんかしないので、痛いのかなぁとかちょっとドキドキしながら待ってた‥‥ら、待てど暮らせどお呼びがかからない。
手持ちぶさたなので入院後初めて本を読むことに。朝日出版社「シンクロニシティ」(F.D.ピート著 管啓次郎訳)。前半がとんでもなく盛り上がってワクワクしたのに、後半がふにゃぁっと終わってしまったのでちょっとがっかり。まあ海外ノンフィクションではこのパターンが多いので、まあいいんだけど。

1冊読み終わってもまだかい!とか思っていたら5時過ぎにやっと呼ばれた。抜糸は‥‥ちょっと痛かった(汗)。初めてみる傷痕は(それまではずーっとガーゼに覆われていて消毒することもないので)、やっぱりちょっとショックだし‥‥。いや義父の手術痕とかと比べると、丁寧だと思うけどやっぱりね。
面会終了ぎりぎりに来てくれた夫は気にするな、気にするなと言ってくれたけど、就寝直前に朝の血液検査で貧血が出ていたことも知らされ、入院後初めてヘコみ気味で就寝。あ、術後はヘコんでるような自我は無かった気がする(苦笑)
:2005/02/08 先頭へ
 2005 Feb.09:それはコワイ
この病院の食事はけっこう美味しい気がする。お米もけっこう美味しい。我が家は一般的な食事より薄味好みだから、薄味もむしろちょうどいいぐらい。興味深いのが肉が出てこないこと。春巻きとかあんかけとか挽肉は少し出てくるけどメインは魚。義父の時もそうだったと言っていたので、魚の方が身体には優しいのかなぁと考えてしまった。私は魚も大好きだけど、魚嫌いは入院したら大変だろうな。
私は日頃朝食を食べないし、昼も軽いので、結局夕食で1日分の半分を取ってる気がする。夕食が重いって人は多いんじゃないかなぁ。でも病院では本当に1/3ずつ出てくるので、夕食はむしろぱっと見物足りない感じがする。もちろんろくに運動せずに朝昼食べてるので、十分すぎの量なんだが。でも退院してから、この1/3ずつ適切な時間に食べるってのがどれだけ胃腸に優しいか思い知った。不規則な生活は、実は健康だからできるってことなのね(苦笑)

さて、昨日抜糸したので今日からシャワーOK! 嬉しい。お風呂に浸かるのはまだダメなんだけど、本当に気持ち良かった。
それからそろそろ入院費の概算がいくらになるか聞きにいった。ざっくり30万円。退院予定の11日が祝日で会計窓口が閉まっているため、デビットが使えない。現金だとおつりが出せないそうで、ぴったりじゃない場合は、おつりが後日になるらしく、めんどくさいなぁと思う。

昨日抜糸の前に、退院後の生活の注意について看護婦さんから説明された。とにかく下腹に力を入れないようにということで、重いものはダメ、中腰はダメ、自転車はダメ(振動があるので)とか色々。夜は夫と電話で話していたら、同僚の家族で、開腹手術後に切られた筋肉がうまく馴染まずにヘルニア(薄くなった組織から腸が外に飛び出してしまう病気)なってしまった人がいるという話を聞いた。
あとから弟に聞いたら「腹壁瘢痕ヘルニア」というらしく、一度なってしまうと何度も手術が必要だったりして相当やっかいなものだという。ひえええええ。そんなのヤダ。しみじみとムリしないようにしようと思ってしまった。
:2005/02/09 先頭へ
 2005 Feb.10:病院の売店
今日は退院診察の日。前日の話だと抜糸同様いつになるかわからない。。。と言われてたのに、朝8時半にいきなり外来に呼ばれて診察。
「はい、これでいつ退院してもOK。今日これからでもいいですよ」
ってさ、いきなり言われたって、金が準備できないっしょ(苦笑)。病院には貴重品は持ってくるなということだからカード類は持ってない。退院してあとで振込とかできればいいけど、退院時には絶対払ってもらうってスタンスだもんなぁ。やっぱ「サービス業」としてはまだまだだよ、病院。

ということで、明日夫の迎えを待って退院することになった。最終的な支払額は284,530円で、とにかくぴったりで用意しないとあとで面倒なことになるので端数を作ろうと売店に行った。前々から思っていたが、この病院の売店は便利そうなものが目白押し。東急ハンズ入院準備コーナーみたいなツボ感が‥‥(何よそれ)
T字帯とか腹帯、ガーゼといった衛生用品は言うに及ばず、爪切りとかちょっとした文具(セロテープとかハサミとか)や、コップや湯飲み。ウェットティッシュは普通のから、赤ちゃんのおしりナップから、髪拭き用、ボディ拭き用と色々。シャンプーやボディソープ、ハンドソープも色々あるし、タオルやバスタオル(1枚買ったけど大判で便利)とか下着類もばっちり。病院内は化粧は不可だけど、化粧水やクリームなど一応の基礎化粧品はある。カカト保湿シートもあるのよ。もっと早く気付けば買ってたのに(笑)

そして小児科病棟の子供達のためか、折り紙とかぬりえもあったのにはびっくり。ぬりえノートの一番上にあったのは、ジャーン。我らがドラゴンボールなのであった。Zじゃなくてドラゴンボール。ブルマと出会ったり亀仙人様のとこで修行したりして、最後はマジュニアとの戦い。おおお。買わなかったけどなんか嬉しくなってしまった。
結局、おつりをある程度崩してくれるということで、ミネラルウォーター買って終わりになった。ここには職員向けか、大量のお菓子も売ってるんだけどねぇ。一度も買いませんでした。私は日頃本当にお菓子を食べ過ぎなんで、少し反省せねば(大汗)

部屋に戻って頂いたアレンジフラワーを整理して(ダメになったのを取って挿し直した)ナースセンターに持って行ったり、荷物をまとめたりした。そんなことしてると、このままえいやと退院したくなった。そーすりゃ今夜は猫に会える〜。でもまあ夫も義母も仕事中だから我慢我慢。
精算して部屋の電話が使えなくなってしまったので、夜は公衆電話まででかけて夫に電話した。
「端数こっちで用意したから28万円だけ持ってきて」
「大丈夫だよ。頭来たから、299,999円、今日作っといた」
おお。まあそうでしょうね(笑) ってことで、今夜が最後だ。早く明日になれ〜
:2005/02/10 先頭へ
 2005 Feb.11:シャバは広い
はい。術後10日めで退院。朝は11時までにチェックアウトしなくちゃならない。だけど11泊しかしてなくても入院12日になる(苦笑) 遠足の前の子供のように早くから起き出して身支度。あ、しまったと思ったのが、入院時にジーンズで来ちゃったこと。ジーンズ生地の前立ては傷にツラい。これは失敗だった。開腹手術する人はジーパンじゃないもので入院した方がいいです。
そんなこんなで荷物まとめて手持ちぶさた状態。朝食は軽めに頂いたけど、とにかく夫が来るのが待ちきれない。9時に夫が迎えに来てくれて、看護婦さん達に挨拶していざ退院。看護婦さん達へのお礼はまた来週あたり来ようと思う。

祝日のため、夜間休日窓口でお金の支払うんだが、ここでえらく待たされた。そして11日ぶりに屋外へ。ああ、シャバの空気はうまい〜じゃなくて、外は広いよ、遠いよ〜というのが実感(笑)。
病院内で廊下歩いたり階段上ったりして、だいぶ調子よく動けるようになり、よしよしとか思ってたけど、世の中って広くて遠い。駐車場の車の場所までいくだけで疲れた(苦笑)。で、夫の運転で家に帰るんだが、車の振動が意外に堪える。痛い、というのじゃなく、なんというかまさに「障る」という感じ。
表面は確かにくっついてるけど、傷口を中心に幅2cmぐらいで硬くしこったようになっているので、かなり違和感がある。このしこりが取れて馴染むにはやはり2,3ヶ月ぐらいはかかるらしい。まあ腹ぶった切って臓器一個取り出して‥‥ほっといたら死ぬようなことやってるんで、たった10日で元に戻らなくてもあたりまえか。

夫は朝食がまだだったので、帰りに愛用のパン屋さんでパンやサンドイッチを買って帰る。私は菓子パンを一個ね。家帰ってロイヤルブレンドのミルクティを淹れて食べた。美味しかったよ〜。その後サイトの掲示板を復活させて、来ていたメールの対応して、日記を書き始める。とにかく昼間寝てしまうと夜が眠れないのがイヤだし、まあそう眠くもならないので、座った体勢で起きてた。

さて猫たちの反応は‥‥。大喜びで歓待してくれる‥‥ワケもなく(苦笑)、まったく普段通り。ただし、ぐりだけは違ってた。入院中、元気が無く(食欲だけはあったらしいが)、撫でてもごろごろ言わなかったのがすっかりごろごろ魔神。私の膝にずっと居座っている。
「姉御! 生きてたんで!」
誰も死んでないわい(笑)

そんな我々を見て妬く夫。いいじゃん。マールもこるくも私が育てたのに、今じゃ親分の方に懐いてるじゃん。
「なにいってんの。姉御はアタチのライバルよ! いつか姉御の座に居座ってやるわっ」
マールちゃん。あんたが姉御になっても、なんも良いこと無いでしょ(笑)

病棟には体重計が無くて判らなかったので帰宅して早速測定。入院前は42Kg弱で体脂肪18%。そこから1Kg近く取っ払ったことになるが、動きもせずに3食きっちり食っちゃ寝してたので、むしろ増えてるだろうと思ったけど、結果は39.2Kg 17%。驚いた。意外に戻ってない。傷の修復にそれだけエネルギーを使ってたってことなのかな。
運動できない時期にやたら食べると全部脂肪になりそうなんで、まずは40.5Kgあたりを目標にして、普通の活動にしてから戻していくか。

お茶の時間はココア淹れたりして、特撮でも見ようかという話に。響鬼は一切見てないので2話分たまっているが‥‥
私「まずはちょっとリハビリしたいかな」
夫「ジャスティか」
なんでわかるんだ(笑)。ってなことでジャスティライザーを見る私達。
ジャスティライザーは役者さんもお話ももうちょっとだけど、ストーリーを気にしない甥っ子はけっこう気に入っているらしい。正月に弟家族に会ったら、お母さんをカゲリ、お父さんをガントと呼んだりして、自分はすっかりグレン気分なのだそうな。
「出勤の時さぁ。『ガント、忘れ物だよ』ってインローダーを胸ポケットに入れられちゃうんだぜ!」
と弟は嘆いていた。うんうん。そりゃあ変身アイテムを忘れちゃだめだろう(笑)

夕食は下の両親が招待してくれたので有り難く頂く。うちの夫は掃除も洗濯もやってくれるけど、食事を作るのだけはダメなんだよね。どこかでやっとかないとあとで困るかなぁと思いつつ、まあ今日日買ってくればなんとでもなるしなぁと、私もそのままにしてたので‥‥(汗)

シャワーの時、初めて傷口を見た夫が「おー、ぜんぜんきれいじゃん」と言ってくれたので、すごく救われた気分になった。この日記を読んでる男性がどれだけいるかわからないけど、パートナーがこういうことになったら本当に気を遣ってあげてほしい。私なんかこの年齢だからまだいいけど、若ければ若いほど気になると思うし。ましてやお産で帝王切開になった人なんて、私と同じ状態で子育てしなきゃならないわけで‥‥それってとんでもなく大変だ。
:2005/02/11 先頭へ
 2005 Feb.12:感覚に響いてくる
家は偉大だ〜! 入院中は後半の眠れるようになってからも夜中に3回は起きたし、朝起きれば頭が痛かったのに、なんて快適な目覚めなの! 枕のせいかしらん(笑) でも夜中にトイレに起きた時は、つい手すりを探してたけど。

さて、入院のちょっと前から東映チャンネルが見られる状況になったのだが、帰宅したら凄いことになっていた。
特撮好きの我々にとっては録画しておきたい番組が目白押し。前から見たかった世界忍者戦ジライヤ。大好きだった戦隊モノのチェンジマンとライブマン‥‥。

我が家はTVは1台しか無い。見たい番組が2人で同じだからこれで十分なんである‥‥が。
その1台のTVに、2台のセレクターを経由して、3台のビデオデッキ(うち1台はβ。うち1台はダブル)、2台のHD−DVDビデオ(うち1台は昨日買った(苦笑))、1台のDVDプレーヤー、1台のLDプレーヤーが接続しているので、死ぬほどややこしいことになっている。当然だがケーブルTVのチューナーも必須(各デッキ類のチューナーは基本的に使わず、全て外部入力になっている)。

夫の書いたわかりやすい配線図はあるのだが、予約時間にセレクターを切り替えてたら一巻の終わり。なんせケーブルテレビ千葉のデジタルチューナーの予約機能があまりにバカなので、えらい苦労をするハメになってるのだ。
まず毎週予約ができない。画面の番組表から番組単位で予約する機能だけで時間帯で予約できないので、4話連続放送の場合予約を4つ食ってしまう。なのに予約しておけるのは16番組だけ。つまり26話一挙放送!とかやられたら予約できない!!!
信じられん‥‥。いくらアンテナ会社が作ったチューナーとはいえあり得ない不便さ。メールと電話でなんとかしてくれ〜と申し入れたが、当面状況は変わらないので、こまめに予約チェックをしているようだ。

・・・ということで、今の私にはビデオかDVDを再生することしかできまへん。ダビングしたい場合は夫に頼む。ラクでいいけどビデオも使えないオバサンになった気分がしてどうもなぁ‥‥。まあPC系は無線LAN含めて全部私が設営してるし、いいんだけどさ。

あと本日はとうとう響鬼の1,2話見ました。我が家ではえらく気に入ってます。うーん、小さい子供に受け入れられるかどうかかーなり心配だけど。
口から火を噴くライダー。太鼓で怪物をやっつけるライダーなんて無いだろう!と言われそうだけど、あれこそ自然のエネルギーの顕現だって感じがしてシンクロする。私が書くDB小説の「気」の描写は、ああいう感覚を文章にしてるだけなので。ちょうど年末に、どうしても見に行きたくて行けなかった日本画が屋久島の「雲水峡」だったので、妙なコインシデンスも感じてしまって、まさに感覚に響いてくる感じが‥‥。

クラシックが大好きな夫は「うたう!大竜宮城」もどきのミュージカル味付けが気に入ってるようです。音楽ってのは素晴らしいんだ!と騒いでる。もちろんコミカルな味付けも、凝った演出やカメラワークもお気に入り。こんどもクウガのように2話で1つのエピソードになるのかな? そしてエンディングは布施明と来たか! ったく、やってくれるなぁ。
いつも特撮ヒーローは食事しながら見るのだけど、響鬼は画面から目が離せない。響鬼はCMになってやっと箸が動かせるので、CMを早回しする気にならない(笑)
しかし‥‥。本当に子供に受け入れられるのかしら‥‥。心配だ(苦笑)
:2005/02/12 先頭へ
 2005 Feb.13:夫のストレス
今日は久しぶりにきちんとお化粧してデパートに買い物。入院中に父の知人からお見舞いを貰ってしまって、日頃あまりお付き合いの無い人なので、お返しを早めにと思って。入院のお見舞いも、ちょっとしたお菓子やお花ならいいけど、お金で貰ってしまうと結局お返しが大変‥‥。
車で15分ぐらいで安全な道なので、久しぶりに運転してみた。別に普通に運転できるけど、とっさに何かあった時にどこまで対応できるんだろうという怖さはある。

駐車場から売り場に歩きつつ、今朝見たマジレンジャーで盛り上がる我々。
私「島本さんの「メガMEGAみ−な」みたいで楽しかったね」(←この漫画どのくらいの人が知ってるやら。でも個人的に大好きなんだ)
夫「お母さんがいきなり変身っていいよなぁ。555(ライダーじゃないぞ)のお母ちゃん版」
私「エレメントってのが可愛い。よくいろいろ考えるよなぁ」
夫「輝く電球のフィラメント、マジランプ! 真っ白入れ歯のポリデント、マジジジィ!‥‥
  って、あっっ 大丈夫かっっっ」
お願い。笑うと痛いんだってばさ〜〜〜〜

夫「ああ。思いついたギャグがすぐに言えんとは‥‥。ストレスだぁ!」
女房が入院して、掃除洗濯やんなきゃいけない状況で、君のストレスはそれかい!(笑)

でも疲れる。売り場で包装を待ってるだけで疲れる。商品券を買っていた夫のトコまで行ったら、それで今日のエネルギーは終わりって感じだった。
私「カラータイマーが必要かも‥‥。ぴこーんぴこーん‥‥」(自分で言って笑ってる)
夫「あっずるい‥‥。それ、言いたかったのガマンしてたのに‥‥」
下らないギャグを言いたがる夫に笑い上戸な妻。手術は向かないのであった。

さて、今日は弟から見舞いに‥‥酒が届いた(…)。入院前にあんまり「いつから飲めるんだ!」って聞いたからかしらん(笑)。まあ弟も一応医者だし。術後2週間で飲酒はOKと説明も受けてるし、体内の出血ももう止まってるしね。以前ちょっと書いた「腹壁瘢痕ヘルニア」の防止には血流をよくすることが一番なんだそうな。となるとやっぱ酒か(笑)。ってことで今日から下半身を温かくすることにより一層注意して、夕食から養命酒も飲むことにした。

あと夫がトイレで使うために小さな電気のファンヒーターを買ってきてくれた。ドンキホーテで3000円(笑)。いつ壊れてもいいかみたいな値段だけど、けっこう偉大。
胃腸が動き出すのに苦労したと以前書いたけど、トイレに関しては退院した今でも完全に本調子に戻らない。夜中に起きたりトイレタイムが長くなったりしてる。
胃腸の動きはほぼ戻ってるが、人間の身体というのはしみじみと物理的なものなんだよね。腹腔内から760g分の物体が無くなって、あとの臓器がどこに納まるか確立してないような妙な感じがある。体内の切断面も縫ってあるワケだけど、たとえば膀胱が収縮によってその傷口に触れたりとか、腸の動きが妙になったりとか‥‥。そのたんびに痛かったり、妙な感じがする。
うーん。あとをきっちり詰め込んで胴回りを細くしてくれたら良かったんだけどなぁ。そーはいかんか(苦笑)
:2005/02/13 先頭へ
 2005 Feb.16:少しずつ
ラバさん、大丈夫ですか? 大人になってからの39度はかなり辛いので‥‥。私がこんなじゃなければプリン持って駆けつけるところですが、こちらもヨレヨレなので(涙)
インフルエンザは特効薬があるのでとにかく早く病院行ったが勝ちらしいですね。数年前までウイルスに効く薬は無くて、併発する細菌感染は抗生物質でウイルスは根性でやっつけるってのが常識だったのに、医学の進歩は凄い。昨日夫の会社で、同僚の所に奥様から「インフルエンザになった」と電話があったそうです。当然その同僚も「グレー」なワケで。小さな子供のいるお父さんとか術後の奥さんを抱える我がダンナとか、オフィスでいきなりウイルス防止マスクを着用! 部長に笑われたらしいです。幸いその同僚の方、すぐに病院行って調べて貰ったら「シロ」だったそうで。「シロ」かどうかも判るんだ‥‥と、妙なことで感動した私。
でも自分が子供の頃はインフルエンザと言っても風邪と一緒くたで、こんな脅威感が無かった気がする。うーん。特効薬が出来たから逆にこうなったのかな。同じ脅威でも騒いでも治し方が判らない間は騒がなかったという‥‥。いいのか、それで。

一昨日は車で近所にいる父親の所に行ってみました。いや父の知人から頂いた見舞いのお返ししないとと思ったんですが、怒られました(苦笑)。その割にけっこう長々と話をしてましたが(汗)。最近は術後の早期離床が良いと言われているのですが、父は長々と入院していた年代の医者なので不安らしいです。でも会社の先輩の女性なんか卵巣脳種で手術して、術後3週間で会社に出てきちゃったんですよね。まあ内視鏡手術だったので傷口は私より短くて済んでるけど、大丈夫だったのかと今さらながらに思う私。
で、昨日は大人しくしてました。以前ちささんにイラストを描いていただいた「クジラの島の少女」のビデオ見ました。本当に素敵な映画でした。主役をやった女の子がとにかく可愛くてけなげ。最後のハッピーエンドになるまで、あの子の置かれた状況が哀しくて可哀想だったですが、クジラの歌に支えられた内的な芯の強さがよく表現されてたと思う。
ラストで傷ついたクジラの背に乗り、それが沖に泳いでいった時は、ファンタジーみたいに安全に戻って来るのかと思ったのですが、リアルにも一度遭難しちゃったんでかなりドキドキしました。「死にたがっていた」クジラとお祖父ちゃん。一方のパイケアは哀しかったけど死にたかった訳じゃなく、ただ「やるべき事」を目の当たりにして自分の命が些細に感じられたんだろうなって。その対比が興味深かったですね。

会社は3月になってからの予定です。幸い勤務先のすぐ傍の駐車場が確保できたんで、3月1ヶ月はまた車通勤です。さて今日から闇仕事をぼちぼち始めないと(笑)。仕事が座ってできる仕事で良かった。

追記:今日のNHKのクローズアップ現代はケニア環境保護運動家でノーベル平和賞受賞のワンガリ・マータイさんのインタビュー。彼女は植樹活動を長く長く続け、環境保護活動の延長で民主主義運動も行ってきた人です。ある時期には何度も投獄されたり殴られて大怪我をしたりしたそうで、その時期について‥‥「人は使命が見えていると目の前の危険が見えなくなる」 なんとなくクジラの背に乗った時のパイケアを想起しました。
:2005/02/16 先頭へ
 2005 Feb.17:反対側には回れない
仲間同士ふざけ合っていた楽しき良き頃。といっても20歳はだいぶ過ぎてたか。男も女もごっちゃでお泊まりなんかして、端から見ると不健全だがこれ以上ないほど健全なところが我々(笑)。朝、布団にまみれてじゃれ合った結果、寝起きの悪かった某彼はぐるぐる巻きになってしまった。助け出そうとしたら布団の中から寝ぼけた声で応えて曰く。
「反対側には回れない」
全員で大爆笑になった。

さて今朝の私。起床時に例の「良性発作性頭位めまい」になっていた。マールが頭の左側で、爪を研いじゃいけない場所で爪を研いでいるのを怒ろうとして、そっちを向いたら回ってる。このやろうと思いつつ夫を起こした。
「反対側に回れない」と言ったら、「ばか、○○(←布団にくるまってた寝起きの悪い彼)みたいなこと言ってんな」と苦笑しつつ、洗面器を用意して、トイレから洗面所まで全ての暖房器具をつけまくってくれた。
「病院は?」
「だって行けないもん」
「あ‥‥そうか‥‥」
そう。めまいの時は車は無理。でも術後のこんな状態じゃあんなとこまで歩いていけない。

大丈夫だってのに夫は会社を休んでくれたが、いやはや。まあ身体的には手術がストレスだったんだろうなぁ。「ストレス」というと精神的に「気になる」ことばかり連想するが、そうでもないようだ。
幸い自律神経失調が起きず吐き気も無かったので、上半身を起こして、頭にかくんかくんと振動を与えていく。以前歩くのが良かったと言われたので、似たような振動を与えりゃいいだろうと思って。良くなってきたので横になって目眩を起こした方に首を傾けてみる。自覚症状は無いが私の目を見ている夫が「まだ少し動いてる」と言うのでもう何度か繰り返す。目眩を起こしているときは眼振が起こるので目を見てるとわかるんである。
ああ、こんなことに慣れていくのも亀の甲より何とやら。学生時代は「風邪を引かないように」と口では言っても実はあまりうまく対応できてなかった。大人になればなるほど自分の体の反応がきちんと把握できるようになって、ここ一発って時に倒れないようになる訳で。頭痛や胃痛や腰痛とかそんなものともうまく付き合えるようになってくんだな。

ということで今日こそ闇仕事をやるぞーと、久しぶりにAccessを立ち上げた私。ああ、集中できん! 仕事頭にならない〜〜〜。5年ほど前までは「仕事に乗らない」ってことがほとんど無かったんだけどなぁ。最近どうもよくない。仕事やりたくない病にもうまく対応できるようにならないと(汗)
:2005/02/16 先頭へ
 2005 Feb.18:犯人は誰だ
朝、大変な事件が。
夫の布団の上で猫がおねしょをしてしまったのである!

容疑者1マール:朝、粗相のあとの上に砂をかけようとして、あげくの果てに襖まで引き寄せようとしていた。怪しい。でも猫の場合、自分のじゃなくても臭い物には砂をかける習性もあるので違うかも。
容疑者2こるく:1歳頃に布団の上で粗相をした前科がある。怪しい。でも泰然自若過ぎなこの態度は違うかも。
容疑者3ぐり:最近歳のせいかときどき呆けたことをやる。怪しい。でも今までこういうことはなかったしなぁ‥‥。

ああ、わからん! だいたい現行犯逮捕できなかったので怒れないことには変わりがない。

だいたい3匹ともいまさら粗相なんかする歳じゃないのに。トイレにぐりちゃんのうんうんがあったことに朝気付いたんだが、それで使うのがイヤだったのかな。
昔、こるくが1歳になるかならないかのころ、やはり布団におしっこされたことがあって、それも何度か続いて本当に困った。臭いがあるとまたやるので毎回全洗いするんだけど、またやる。既にトイレトレーニングは終わった後だったのに、あれは謎だった。

毛布から羽布団から敷き布団に到るまで被害は広がっていたので羽布団をクリーニングに出し、毛布と電気毛布とカバー類は全部洗った。疲れた〜〜。敷布団は今の私では運ぶのが辛いので、明日、布団洗いに出さないと‥‥。
今、余分の布団が無かったので、夜に夫を車で迎えに行ったついでに羊毛敷布団&羽布団のセットを買ってきた。夜9時にいきなり布団抱えて帰るのはかなりヘンな図だった(笑) でも新しい羽布団はさすがにあったかかった模様。

とにかく午前中はお洗濯、午後からは仕事をしてたので疲れた。生産性が悪くてなかなか進まんのが悪いんだが。
能率が悪いのをBGMのせいにした私は、とうとうクラシックのCDなど引っ張り出してみた。入院中に聞いていて一番しっくり来たのが室内楽だったので。しかし最近のFMはあまりクラシックをやってないね。昔はほとんど一日中クラシックやっている局が合った気がするけど。
夫は同じ曲でも演奏家違い、録音違いで大量に持っているようなクラシック・ファン。CDは1500枚以上ありそうだが(半分は以前持っていたLPをCDに焼き直したもの)が、私は全然わからないので、コレクションの先頭からモーツァルトの弦楽五重奏をいくつか引っこ抜いてきた。でも、けっこういいかも。
:2005/02/18 先頭へ
 2005 Feb.19:マールの春
とうとう‥‥。マールちゃんに春が来たようだ‥‥。

マールにとって、こるく兄ちゃんは甘える兄ちゃん、ぐり兄ちゃんは遊んだり決闘ごっこをする兄ちゃんだった。ぐりはもうすぐ満10歳だがけっこうおこちゃまな性格で、マールがじゃれついてくると半分面倒そうに、半分楽しんで遊んでいた。マールは活発な子なのでまるで男の子同士のようだ。
だがそんなマールもこる兄ちゃんに対してはいきなり猫パンチなどせず、ととと‥‥と近づいてはほっぺをすり寄せるという、対ぐりとは全く違う甘え方をする。端から見ていると、もうもう微笑ましくも愛らしく、ずーっと見ていたい情景。だが世の中甘くない。我が儘こるくにとってはチビにほおずりされるなんてイヤなのですぐに唸り出す。こるくが小さい頃に比べればマールは実に遠慮深くいじらしく接しているのだが、そんなことをこるくに言っても何処吹く風である。

だが数日前からなんか甘え方がより甘〜くなってないか?と思っていたら、今日はやたら鳴く。マールはちゃんとニャオと言えなくて、ミィミィ‥‥というんだけど、それがミィンミィンという感じになってきた(セミか)。あれ‥‥?と思ったらこるくにちょっとおしりを向けて見せたりしているし。
ああ。始まった。発情期だ。まだあまりよく判ってないようで、ミインと鳴いても抱き上げて撫でてあげると、それはそれでゴロゴロ言って満足しているけどちょっと可哀想。獣医さんからは発情してから避妊したぐらいの方がいいと言われていたので月曜日あたり相談しに行かなきゃ。マールの了解を取って避妊する訳じゃないので申し訳ないけど、都会では犬猫が幸せに生きて行くにはこれしかない。私も大量の猫を飼える経済的、時間的余裕は無い。

マールも子宮を取るので私とお揃いである。大丈夫かな。手術無事に済むかな‥‥。ああ、ドキドキしてきた。自分の時より心配だ‥‥。
と思っていたら、こるくの左目がものもらいになってる(死)。どーしてそーなんのよ! こるちゃんってば貴方、今の姉御にとっちゃ重い荷物なのよ!
:2005/02/19 先頭へ
 2005 Feb.20:初めてのお使い
マジレン‥‥。ほんとに本人がおっきくなった。等身大ヒーロー兼ウルトラマン。その上大きさがぜんぜん違うとは思ってなかった‥‥。すごい、凄すぎる。魔法使いだからこそのワザだぁ!!
マジレンはアクションが面白そう。オープニングでもひらひら舞ってるけど。東宝のグランセイザーでは普通のアクションからカットを分けないでワイヤーに移行するのがすごく面白かったんだよね。今までの東映はワイヤーはワイヤーで別カットになってることが多かったので。今回のマジレンはそれを真似っこしてる気がする。

あとなんと言ってもロボの必殺技が‥‥。どー考えてもゴレンジャーのエンドボールだよねっ、ねっ? 第一話でピンクが扇風機に変化(へんげ)して攻撃した時にもエンドボールの匂いがしたけど、やっぱりその路線だったのね! ロボの必殺技が楽しみになりそう。敵ロボにぶつかる直前でストーブとかつけもの石とかむちゃなものに変わるんだわ、きっと。わくわくわく‥‥(←何か違う方向で期待している)

さて。
退院後1週間は散歩や買い物はしない方がいいと本で読んだことに加え、闇仕事の開発があったため、昨日までは車で5分ほどの場所に行くぐらいしか外出しなかった私だが、今日は色々出かけてみた。まずは看護師さんへのお礼。午前中デパートにお礼の品を買いに行き、ブランチを作り、その後午後一で病院へ。夫に付き添ってはもらったが運転は行きも帰りも私。なんせ水曜日には退院後検診で行かなきゃならないので。
病院では最近はお礼の品を受け取らないとはっきり書いてある。書いてあるが、やはりあれだけお世話になると社交辞令なんかじゃなくてお礼がしたい。事務職員や医師がいなくて、看護師さんだけのタイミングを狙うためにわざわざ日曜日にしたんである。

帰りの車の中で、あと今日は歩いて買い物に行きたい。明日は電車に乗るんだと言ったら夫がそうかぁと溜息。
「そーいやまだ電車にも乗ってなかったんだっけ。で、今日はどこまで行くの」
「まずはミニストップかなぁ」(←家から6分ぐらい)
「ちゃんと行けるかなぁ」
「行けるよっっ」
『かおるちゃん、曲がり角で迷ってます。ああっ 目標のコンビニはそっちじゃないぞ!?』
『あっ シロ茶の猫をおっかけてる。大丈夫なのかっっ』
って、初めてのお使いじゃないんだから・・・・・

ということで帰宅後30分ほどお昼寝してから今度は歩いて買い物にでかけた。JRの最寄り駅まで行こうと思ったけど、結局家から8分ほどの所にあるスーパーで止めにした。帰りがちょっと心配だったので。傷は縫い痕のかさぶたがちくちくする程度なんだが、腹筋を使いたくないから歩幅が狭くなって必然的に遅くなっちゃうんだなぁ。まあいいや。地道にやっていきます。

今気になってることは体重は「以前の体重−取っ払った分」なのに服のウエストがキツイ気がする(死)。ずっと締め付けない服装でいたせいかもしれないけど、でもこれ、筋肉が脂肪に変わって結果的に太ったってことだよなぁ。なんてこった。とにかくちゃんと動けるようになるまでは今の体重のままで維持せねば。動けるようになってから取っ払った分戻そう。あな恐ろし(汗)
:2005/02/20 先頭へ
 2005 Feb.21:オモネコ
まずはイリヤマテオモネコと早口で5回言ってみよう。
では、20世紀半ばにやっと発見された日本で天然記念物になっている猫は!?

我が家ではイリヤマテオモネコはオモネコの一種と考えている。オモネコとは重い猫であり、例えばぐりちゃんはオモネコである。ちなみに体長も大きく筋骨隆々で結果的に体重が重い猫はオモネコではない。"森田屋"である。昔住んでたトコの近所の酒屋「森田屋」にマービン・ハグラー(昔の有名なボクサー)みたいなかっちょいい白黒の雄猫がいたので。私がトレーナーだったら絶対スカウトしていたであろう。ああ。あいつの猫パンチがもう一度見たい‥‥。

ということで、オモネコはちょっとおでぶちゃんな猫のことなんだが(於:我が家)、今の私にはとってはこるくもオモネコだった‥‥。
まず最初の難関はゲージに入れるところ。こるくをゲージに入れるだけなら毎度のことなのだが、問題は「ゲージに入りたがるマール」である(死)。こるくをとっつかまえて来てみれば既にマールが入ってる。出なさい!とか言ったって出るわけ無いので、引っ張り出しているとこるくが逃げる。再度捕まえたこるくをゲージに押し込もうとすれば、脇からマールも首を突っ込む。ああもう。お昼に電話してきた夫に話したら、いきなり情景が浮かんでしまったらしく大爆笑していたけど、ほんとに「ホワッツ・マイケル」みたいな状況だったんである。

マールも何度か獣医さんに行ってるけどまだ怖いとか思ってないんだよね。ぴのもぐりもこるくもチビの時はそうだった。だいたい仔猫の時は人見知りもしない。マールも最近ようやっとよその人を見ると逃げるようになった。ちなみに、猫は「子供」と「大人」は別の種類の動物だと思ってる気がする。今は亡きぴのはよその人に愛想が良かったけど、子供相手の時だけは固まっていたっけ。

獣医さんは車で行くんだが怠慢して運転席側から助手席にゲージをおこうとしたらかなり腹筋に来た。重い! そして家を出る時に手間取ったのでこるくの機嫌はサイアク。体温計られる間中、人聞き悪く唸っていた。
とはいえちょっと雑菌が入っただけでしょうということで目薬だけでOKになった。帰宅してから、バイオライダーのようにあり得ないカッコになって逃げようとするこるくをむりやり押さえつけて目薬。怒りと哀しみの王子こるくはそのまま押入の奥に入り込み、午後までずーっとふて寝をしていたのだった。
そしてマールの手術も木曜日に決定。麻酔をかけるための注意事項も最近はちゃんと複写式のペーパーになってて飼い主がサインするようになってる。そういや自分の時も手術と麻酔と同意書2枚サインしたっけ。

その後は昨日の計画通り初電車(笑)。銀行関係を色々回ってきた。
午後からは闇仕事。帳票1票とフォーム2面追加しただけだったのだが思ったより時間喰ったなぁ。会社で大丈夫かと不安に思いつつ仕上げ作業。ディスプレイにWindows98のマシンも繋いでそちらでもチェック。机に2つのキーボード置いてると、時々死んでる方のキーボードを叩いて「なんで動かないの〜」と青ざめることがある。意外と心臓に悪いんだこれ(苦笑)。そしてお客さんから送ってもらった最新データをコンバート。間違えると大変なことになるのでこれも神経を使う作業だ。
ってなことで。今日はちょっと疲れました。ぱたんと寝てしまった。明日のお昼が闇仕事の納期なんで、午後はちゃんと休もうっと。
:2005/02/21 先頭へ
 2005 Feb.22:N氏の幸せ
小学校の3,4年の頃、星新一が大好きでよく読んだ。どの短編集だか忘れたが、子供心にえらく印象深かった作品がある。確か一人称の作品だったように思う。「私」が友達に「遊びにおいでよ」と誘われる。その友達というのはとんでもない大富豪で、家に色々と凄いモノを作っては人を招待するんである。
到着して屋敷に入ると、使用人に主人は奥で待っているからと言われ、示された方向に進むとそこは温室。暑いので上着を預けてしまい、熱帯の植物や鳥などを見ながら進む。だが温室の次はすごく寒い部屋。上着も無いし、そのうちあまりの寒さに頭に来るやら情けないやら状態。そうして次の部屋に入ると‥‥。
大きな暖炉で薪がぱちぱちしていて、ゆったりした座り心地の良い椅子が二つ。そのうち一つには友人が腰掛けて笑顔で迎えてくれ、美味しい酒を注いでくれて曰く。
いやぁ悪かったね。でもこんなのもいいだろう? すぐに食事を用意させるからね‥‥と。
贅沢で豪華な遊びに飽きた金持ちが辿り着いたのが、さり気ない幸福だったという話。

実はさり気なさを演出するのに温室作ったりしてるんでとんでもない話なんだが、「寒い日に暖かい場所にいられる」「美味しい飲み物や食べ物が出てくる」ってのが幸せというのがなんか印象深かった。あ。別に私は子供の時に貧乏で寒かったとか、そーゆーわけじゃないです、一応(笑)

で、いい歳の大人になったわけだが、私は「これがしたい」とか「あれが欲しい」って感覚が異常に希薄な気がする。子供無しの共働きなので普通のサラリーマン家庭より金銭的にゆとりはあると思うが、旅行に行きたいとかこのアクセが欲しいとかほんとに思わないんだよね。
じゃあどんな時に幸せ気分になるかというと、個室に入院してのたっとしてるとか、仕事に疲れたらダンナと思う存分飲みに行くとか‥‥。要は率先して楽しむためより、疲れたり落ち込んだ時にそれを軽減してくれるものにお金を使ってるみたい。
とにかく「今は京都議定書のことは考えないぞ」と、二酸化炭素を出しまくって温かく過ごしていて、日中もちょっと足が冷えるとお風呂入っちゃったりしてるが、なんか幸せ。こんな時ふとこの短編のことを思い出したりする。

さて。昨年は闇仕事の収入があるので、3/14までに確定申告しなきゃならない。ということで、仲間由紀恵がCMやってるネットで確定申告書作るのやってみた。まあなんて簡単なの! もう感動。確定申告は前の会社辞めて今の会社に入るまで毎年やってたけど、やっぱ大変だもんね。カラープリンタで印刷しろと言われるしAcrobatReaderも低いバージョンじゃうまくいかなそうな気もするが、まともなマシンとプリンタがあれば、こりゃほんとラクだわ。まあ税務署行かなきゃ行けないのは同じだけどね。でも満足満足。
:2005/02/22 先頭へ
 2005 Feb.24:こっそり
今日はこれからマールが避妊手術のため入院。昨夜夜中12時以降は食事不可。朝8時からは水も不可。昔ぴのとぐりの去勢手術の時、水不可の時間帯に風呂の蓋の窪みにたまった水を舐めてしまって獣医さんに怒られたことがある。それでも雄の去勢はあとは縫わなくていいぐらい簡単だけど、マールはそうはいかない(←経験者は語る)。完璧なコンディションにせねば!

我が家の台所は独立してる。私が台所をいつも綺麗にしておける人間じゃないし、油混じりの空気が広がらなくていいかなと思い、敢えてダイニングキッチンじゃない形にした。そのかわり台所と洗面所がつながってる(間はカーテン)。食事の支度や片づけしながら洗濯機に直行できるんで便利である。
ということで昨夜から食べ物と水のある台所と洗面所を一斉封鎖した。洗面所側は開き戸なのできちんと閉めておけばOK。台所の引き戸の方はつっかい棒(苦笑)。ガラスの入った居間の引き戸は重いせいか、ぴったり閉めちゃうと猫には開けられない。でもただの引き戸だと爪でがりがりやって開けちゃうんだよね。

マールが可哀想なのでお兄ちゃん達は外に出して玄関前で食事。親分たちのココアも無し。少々血圧&血糖値低めな気がする私は、夫を送ったあとで台所でこっそり大急ぎでクラッカーとカフェオレを‥‥(笑)
手術は午後で、午前中に連れてくるように言われているので、できるだけぎりぎりに連れて行くつもり。マールは寂しがり屋だから1匹の時間が長いと可哀想だ。こんな時は同い年の子がいると有り難いんだけどね。ぴのとぐりは2匹だったので良かったけど、こるくは本気で落ち込んで帰ってきたもんなぁ。

さて私の方は昨日は退院してから最初の検診だった。傷の治りも良好で貧血も解消されているし、切除した筋腫の検査結果も問題無しということで、あとは具合が悪くならない限り来なくていいですよと言われた。あと1週間したら軽い腹筋ぐらいやっていいというのでホントにいいのね。うそみたい。
ゲンキンなもので、そう言われるといきなり元気になった気がして、まずは病院帰りに1人でデニーズ寄って「デニーズ・ブレックファスト」など食べた(笑) このデニーズのモーニングセットはコストパフォーマンス高い気がする‥‥。単にパンケーキが好きだから嬉しいだけかも知れないけど。

そして帰宅してみたら先日納品したシステムがうまく動かないという連絡が。Windows98+Access2000というまったく同じ環境なのに我が家で動くものがあちらで動かない。電話で状況を聞いたらsplit関数でひっかかることが判明。実はsplit関数はVB6.0から加わった関数でVB5.0には無い。きっと客先のVBのランタイムのバージョンが低いんだ‥‥。 Access2000があればVB6.0のランタイムは入ってると安心してたよぉ。ってことで急遽オリジナルsplit関数を作って修正版を送付した。これだから怖い。
それから美容院行ってカット&カラー。私が術後だと知ってるので小型ファンヒーターを足元に置いてくれて有り難かったです、先生ありがとう。
:2005/02/24 先頭へ
 2005 Feb.26:女の子は大変
右は昨日撮影した手術翌日のマール。物干しにカーテンを掛けて作った臨時テントの中に居る所。拘束衣であちこちでしっかり縛られているのでハムのようですが、実際はそんなおデブではありません。
拘束衣と言っても布をネコの体に合わせて切って巻いてあるだけ。術後専用の服もあるらしいのですが、かかりつけの獣医さんはムダなものは使わず、できるだけ畜主にお金をかけさせないように考えてくれる人なんですよね。治療の時も個体の生命力を重視してムダな投薬はしない。病院も小さくて豪華な設備とか無いんだけど、なんか獣医の赤髭先生のようで好きです。ちなみに女医さんですが。
しかしカントリー柄で背中で何カ所もリボン結びになっているので可愛いと言えば可愛いのですが、マールにすれば居心地悪いことこの上なし。お腹が舐められないだけじゃなくて、うまく丸まれない。横に寝ようとすると、こてんと倒れてしまうし。

木曜日に病院に連れて行った時は声も出ないほど緊張しまくって震えていて本当に可哀想でした。その夜8時に引き取りに行ったら、今度は唸り続けていて、しゃーっという威嚇声まで出すので余計哀れ。今までみぃみぃしか言ったことなかったのに。点滴の針がまだ刺さっていて、ゲージに入れる前に抜いたけど、腕が細いから相対的に針の穴がでかいのなんのって。ちなみに写真で右手の途中に白いとこがありますが、これが点滴のために剃られた部分です。

傷は痛いし拘束衣のせいでうまく動けないし、家に帰っても唸り続けてました。おしりのあたりを触ると威嚇声になるので抱き上げるのもストレスになりそう。ということで居間中を温めてマールが入り込みそうなところに毛布やら座布団やらを敷き詰め、トイレも居間に用意し(普段は洗面所にある)、万全の態勢で寝た‥‥ら、夜中、けっこうあっさり夫の布団に来て寝てた。ただヘタに動かすと唸り出すため、夫はほとんど硬直して寝てたらしいですが(汗)。

しかし流石はネコ。手術の夜にもう1人でトイレに行けたし、昨日は少しずつ食べ始めて、少々高い棚にも上れるようになりました。うっかり触ると怒るが、見えるところに人がいないとイヤという微妙な状況で、私は昨日ずっとマールと一緒に居間にこもりきり。マールは私のことを眺めつつ、臨時テントの中、座卓の下、セレクターの上の3カ所を転々としていたのでした。

そして今日はやっと普通に。歩くときは服のせいでよったよったしてますが、抱き上げるとごろごろ喜ぶ普通のマールちゃんに戻りました。体重計ったら術前に3.5Kgあったのが3.2Kg。食べなかったからね。
とはいえこる兄ちゃんは、服を着せられて歩き方もいつもと違うマールが不気味な生き物に見えるらしく、近づくと唸る(汗)。もう、いい加減にしなさい。女の子は大変なんだから! その点ぐりはよい子で、マールがぐりの皿に顔をつっこんで食べていても仕方なさそうに見ているし、近づいてくると舐めてあげたりしているのでした。
:2005/02/26 先頭へ
 2005 Feb.27:リハビリのつもり
本日はラバさん、あきさんと久しぶりにランチしてお茶してきました。1時間以上電車乗ったの術後初めてです。よかった。これで仕事復帰してから客先に安心して行けそうです。結果的にはお二人をとっつかまえて私のリハビリにお付き合い頂いたような気も‥‥。なんてはた迷惑な(汗)。
実は手術の前は退院したらあっちこっち遊びに行くぞとか気楽に考えていたのですが、流石にそこまで甘くなかったんですよね(…)。術後3週間もすれば多少違和感はあれど痛みはほとんど無いので、動けば動けるのですが、そこで調子に乗ると筋肉がうまく馴染まなかったり、傷が盛り上がったりとあとで後悔するようなことになるそうで。元気なのに大人しくしてなさいという、私のようにぼーっとしてるのが好きな人間にはある意味極楽のような‥‥(大汗)

アリゾナ・キッチンのシチュー、流石に美味しかったです。あれだけ煮込んで煮くずれしてなくて旨みが逃げてない。よほどでかい塊で煮てるんでしょうか。真っ昼間から私だけワイン飲んですいません(苦笑)。私は「ワインに合う食事」にワイン抜きってのだけはガマンできません。和食で日本酒をガマンしろというのはOKなのですが。
カラオケではまたラバさんドリ〜夢が爆発するような出会いはあるし、ケーキも美味しかったし、よかったよかった。しかし何よりあきさんもラバさんもお会いするたびに綺麗になって行きますよね〜。うーん、そういうお年頃だなぁ。楽しいです。目の保養目の保養(おい!)。そしてラバさん。マジレンジャーのEDがお披露目される日のために、私、カッコ書きのとこ練習しときますので! チュワチュワ〜(爆笑)

帰宅したらまたちょいと闇仕事の件でいくつか質問が入っていたので修正〜。プリンタが違うと余白が微妙に違うのでレポートがうまく出なかったり、環境によって色々あるんですよね。フィッティングってけっこう大変です。
あとマジレンと響鬼まとめて見ました。今回のマジレンは空中ブランコ‥‥。空中ブランコアクションというとデンジマンを思い出すんだけど、もしかしてそーゆーコンセプトなのかなぁ‥‥。過去戦隊のワザのモチーフが色々出てくるという‥‥。響鬼では「芋長」って名前に思わず顔がにへらま〜と(笑) そーいや2話だか3話だかで明日夢のお母さんが「ロジャー」とか言ってませんでした? まあ一番ウケたのは「シフト的に」です。すごい組織化されてんだ。

「敵」を無理に「悪」として見せてないのが興味深いんですよ。あの妖怪達、へたすると増えすぎたカモシカとあんまり変わらない気もする。あとは津波や雪崩とか。でもレスキュー隊とか予報者たちはある意味そういったものと「戦って」るんですよね。響鬼は何かそういうのに似てる。開き直りって気もするんですよね、悪い意味じゃなく。所詮人は人間中心の正義、自分中心の正義しか語れない。でもだから諦めるわけじゃなくて、その中で一生懸命考えて精一杯やっていこう‥‥みたいな。
でも興行的に大丈夫なのかなぁ。あの手の特撮ヒーローは子供と大人のファンが多く、中学生や高校生はむしろゲームやアニメの方が好きというイメージを持っているのですが、響鬼はその苦手層をターゲットにしてる気がするんで。逆にその層を開発しようとしてるのなら、それはまたすごいチャレンジなんですが。
:2005/02/27 先頭へ
 
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