あとがき



 バレンタイン大会用に書いたSSなのですが、諸事情で今回は大会には出さず、自分のところで普通に作品として発表することにしました。
 「夢で逢えたら」で「ベジータ一人称小説」というジャンル(どんなジャンルだ(^_^;))に目覚め、懲りずにこの作品を第二段にしました。私のサイト初めてのベジブル小説と言っていいのではないかと思います。
 なぜなら、「夢・逢」はベジブルのつもりで書いているものの、本編中にブルマが登場しないまま終わるからです。
 といっても実は、私が書いた初めてのベジブル小説ではないのです。知られざる事実ですが(誰も知りたくもない事実でもある)近い昔、ベジブラーの永遠のテーマである「空白の時間」を小説にしたことがあります。それが私のDB文庫デビューの原点です。
 ただ、そのとき書いた作品は私の手元には残っていませんし、記憶も曖昧です。そのときは、頭の中がベジブルでいっぱいになってしまい、いても立ってもいられん!!!という感じで、サイト巡りをして探し当てた文庫にいきなり投稿。書き終えたらスッキリして、ろくに自分へのレスも読まずに文庫へもアクセスしなくなったという、ネットマナー違反も甚だしい行為をしてしまいました(ごめんなさい!!!) 実はどんなハンドルネームで投稿したかすら覚えておりません(爆)
 その半年後ぐらいでしょうか、私も少し大人になり、違う作品を投稿した際には、感想のレスをありがたく読み、みなさんの作品に感動してレスを入れ、いつの間にか文庫に通い詰めるようになっておりました。

 とにかく、それ以来まともにベジブル書いたことなかったです。でも、ベジブルを真っ正面から書くというのは、私にとってはなかなか難しいことなのです。いわゆる空白の時間は良しとして、後半の二人にはすでに愛があるじゃないですか。Mベジ化したときに動揺したブルマ。ブルマを大切にしろとつげて死んだベジータ。ベジータの死を直感的に感じたブルマ。ブルマが死んだことを知ってポタラを使う決心をしたベジータ。
 あの淡泊な原作においても、これだけ二人の愛が描かれているのってすごいですね。バイブル?である原作でこれだけ描かれてしまうと、私の薄っぺらな妄想は入り込む余地があまりないのです。逆に「匂う」程度のところからストーリーを作るのが好きみたいです、私は。

 だからこの先もベジブルはあんまり書けないかもしれない。けど、ベジになりきるのは楽しいしなぁ〜、一人称ベジはまたやりたいなぁとは思うんですけどねぇ・・・。



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