あとがき



 プロローグがないくせにエピローグだけとってつけてある小説が多くてすみません。考えなしで書き始めるので、こういう形になってしまうのです。

 恋愛モノが書いてみたかった、しかも、未来トラで。それだけの理由ではじめたこの作品。私は「トランクスは断然未来」派なのです。生意気なチビトラも悪くはないですが、未来トラのあの容姿に似つかわしくないほどの礼儀正しさ、好青年っぷりが好きなもので。
 そうなるときっと普通はオリキャラと絡ませるものなのかもしれませんが、私は今のところ、DB小説にオリキャラを登場させるつもりがないため、考え抜いて過去ブルマと絡ませました。

 ところがこの作品を書いている途中、私の「書くこと」への姿勢が大きく変わってしまったのです。10話まではまだ自分のサイトを持っていなかったためDB文庫で連載していたのですが、そのDB文庫の中でいろんなかたと知り合い、影響を受け、もうちょっと真剣に書くべきではないかと思い始めたんです。
 それまでは、書きたいことを行き当たりばったりで書き殴っているような状態でした。それがいけないとは思いません。DB文庫という場所は、そういう書きたいと強く思っている人たちが気楽に書ける雰囲気がありますし、そうやって集まれるのはとても素敵なことだし。
 ただ私の場合、勢いだけで書きはじめ後半になって後悔したことが多々ありました。(キミの隣のときもそうだったのですが)途中で自分が本当に書きたかったのはこの部分だ、というのがわかり、前半には話の焦点を絞りきれなかったことが悔やまれるのです。

 というわけでこの作品を読んでくださったかたで、前半と後半がなんか感じ違うな、と首をかしげた人もいたかもしれません。こういうわけなんです。ごめんなさいね。それでもこの作品は修正しないまま載っけます。

 だって、読み返すのが恥ずかしくて、修正なんてできないんですよ、これが! もうなんでこんなん書く気になったんだか不思議なくらいに。最後のほう、書きながらあまりの恥ずかしさに身もだえしてました(^_^;) もう10代の恋愛なんて書くのやめきます。もっといい歳こいた人たちを書く方が性に合うみたいです。

 最後に、旅立つ瞬間にトランクスが過去ブルマに向かって言う晩酌の話ですが、少しバックトゥザフューチャーからパクってます。あの映画のラストで、主人公が未来に帰るとき、若い両親に向かって「きみたちの息子がじゅうたんにジュースをこぼしてもあまりしからないで」(うろおぼえ)とか言うんです。それにしても17歳の息子を相手に晩酌してる母親ってのもなんだかなぁ、ですが。



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