ぴりっとぱれっと
(1) (2) (3) (戻る)


デンデが言った通り、悟天は数日のうちに元のサイズに戻っていた。




二人の朗報のお知らせは、何故かここ、カプセルコーポの庭で行われた。
「へぇ、あの悟飯にこーんな可愛い彼女手込めにする甲斐性があったなんてな!」
「もう、クリリンさん!!人聞きの悪い事言わないでくださいよっ!!」
・・・とか何とか、主役の彼らは大いにからかわれ、もてはやされた。
最も、この報告に涙する者達が、大きな庭の一角に固まっていたりするのだが。
「うう・・・っビーデルが・・っ!!
 男手一つで手塩にかけて育ててきたあの子がぁ・・!!(以下略)」
「はあ・・・とうとう悟飯にまで先越されちまったよ・・。
 俺なんか連載当初からレギュラーやってたってのに(以下略)」



その中で悟天は一人、離れたベンチに腰を下ろしていた。

目の前のどんちゃん騒ぎに参加する気もおきなかったし、
かと言って少し前のどろどろした感情はすっかりではないにしても
消え去っていた。

そうして、あの不思議な出来事について、思いを巡らせていた。



あれは、小さな自分のわがままだったと

そう認識し出していた事に、少なからず驚かされた。

弱くて幼い真実を、どうしようもなく 嫌っていたはずなのに。


・・・・・・『魔女の呪い』の、おかげかも知れないね。



ふと、もう一つ、孤立した気が在った事を発見してしまった。
大きな屋敷のてっぺんに、彼は座っていた。
「・・・そんな顔するぐらいなら、下に降りてけばいいのに。」
「・・・いーの。俺はここで。」
背後から話しかけても、彼は動じず
ただ寂しそうに  笑っていた。


目線の先にいる人を  僕はずっと 知っていた


大勢の人に囲まれて 恥ずかしそうに笑っている


大好きな人の傍らで 幸せそうにわらっているあの人を


微笑みさえ浮かべて、眺めていた。・・・いつも。


(君の気持ちがわかるから  気づかないふりを  していました)



「ねえねえ、トランクス君!(にやり)」

「・・うっ・・・何たくらんでるんだよっ!?」

「じゃーん!お酒!!飲んで見ようよ!」

「なっ!?何考えてるんだ、馬鹿!!」

「いーんだってこんな時ぐらい!!無理矢理でも飲ます!!」

「ちょっっ待っ・・!!うわー!!!」





ぴりっとぱれっとぽぽれはぷかろん♪


愛すべき、弱くて幼い子供たちへ。



『 おめでとう 』


と 背中を叩いて笑える強さを、大切にしよう。



      (おしまい)

(1) (2) (3) (戻る)
background by Little Eden