ぴりっとぱれっと
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ぴりっとぱれっとぽぽれはぷかろん♪



全世界の、「早く大人になりたい」と切望する子供達の為に。




子供ってのは本当に、損をするのが役割のような生き物なのだ。
・・・と、最近は特に感じるようになってきていた。

「ねえ、式の日程はいつ頃がいいかしら?」

その原因が、これである。

「そうだな・・・。僕は、いつでもいいと思うよ。
 少し時間をおいて、待ってる間も楽しいんじゃないかな。」

目の前に置かれている、この二つの物体。

一応一つは、自分の兄である。

そしてもう一つは・・・その兄の未来の結婚相手・・・という人。

「悟飯ももうそんな年になっちまったかー!
 ちょっと前まではこんなに小さかったのになー!」
「何言ってるだ、悟空さ!悟飯ちゃんもビーデルさももう立派な
 大人だべ!それにオラ達なんかはもーっと早くに結婚しちまったしな。」

・・・・・お父さん!お母さん!

結婚って、人生の三大行事に入るぐらいに重要なことなんじゃないの?

それを、「今日の夕飯なんだろな」的にあっさり解決させちゃって!

やっぱり絶対、うちは世間の一般常識から大きくはずれてると思うよ。

「それでですね、今度皆さんに集まっていただいて、
 正式にこの事を発表したいと思っているんです!
 まだこの事は、こちらとウチのパパにしか話していない事なので・・。」

ねっ、と言いながら二人の視線が絡み合った。

あー、もう。このときの兄の、塩をかけたなめくじのような顔!

カメラに収めて是非ともばらまいてやりたかったと、内心つぶやく。

「いいんじゃねえか?ブルマ達も誘ってよう!
 飯もいっぱい食えるしな!」

いや、だから飯って! そんな簡単でいいのかよっ!(キレ気味)

「そうと決まったら、善は急げだべ!さっそくブルマ達に連絡すっぞ!」

お父さんもアレだけど、お母さんも相当アレだ・・・。

展開が速いにも程があると思う。 もう慣れたけどね・・・。


ふと、前の二人に視線を戻した。

相変わらずの、幸せ気分全開である。

もう、何ていうか、うまく表現できないけれど。

むかつく。 非常に腹が立つ!



これだから、子供というものは本当に損な役回りだと思ってしまう。


この時はまだ、ほんのかすかな感情だったはずなのに・・。


まさか、あんなことになってしまうなんて・・・



窓の外はうっとうしいくらいに、新緑が輝いていた。




ぴかっとぽけっとぺぺれほぱけらん♪


これは、そんな子供達への、不思議な魔法の贈り物。



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