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●Oz's Leaves あとがき集●

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■27 / inTopicNo.1)  龍球 第7話/第13話
□投稿者/ 管理人 -(2003/10/12(Sun) 00:16:57)
    ★第7話の裏話です。

    第2話をアップしたちょっと後に、ひゆーさんから第3話を頂きました。私はひゆーさんの作品に「爆弾を落とされる」ことが多いですが「第3話」もまさにそうでした。色々ショックだったんですが、何が一番って、1話2話を書いた時、自分には「赤星を理解する努力が足らなかった」って思い知らされたことでしょうか。

    ヘンな言い方ですが、脚本だと「それをどう演ずるかは役者さん(誰?)に任せよう」って気になっちゃうんですよ。だからキャラがどんな体勢でいるか、どんな表情してるか考えないで済んでしまう。それが良いのか悪いのかはわかりませんが、どっちにしろ私にとっては脚本形式の方が書くのがラクです。もちろんストーリー自体が出てこなくて苦しむということはありますが。

    小説を書いている時の私は、けっこうキャラに感情移入する方だと思います。やりたくてやってるというより、そうしないと書けない。
    実生活の場合、たとえば私の周囲にいる人は、私の言動を見聞きして、そこから情報をひっかき集めて共通部分を抜き出し、それで「これが"かおる"というキャラだ」と自分の心に構築する。多くの人が他人に対して無意識にそうしてるわけです。

    小説・・それもキャラクター小説って自分じゃない者の言動を書いて、読者の心に「これが○○というキャラだ」ってイメージを作ってもらう必要がある。役者というフィルターも無いから自分の文章だけがデータになるわけ。適当だと読者の心の中の像がゆらぐし、なにより魅力的にならない。そう思うとどう書こうかってつい考え込んじゃうんですよね。
    「何を当たり前のことを」と言われそうですけど、自分が感情移入しちゃう要因はけっきょくそこなんで。でも、だからってそういう小説が好きなのかと言われると困りますね、小説読まないから(笑) ただ精神分析関係の本を読むのは好きだから、それは関係してると思います。

    ということで、3話を読んだ時、ひゆーさんは私より遥かにキャラの本質を理解しようと努力したんだろうなぁって思って、それで「反省しきり」になった訳です。だから7話は、ひゆーさんに提出すべく書かれた私の「反省文」です(笑)。

    第3話で黄龍は赤星に対して「俺様、あんたみたいな奴が世界で二番目に嫌いなわけ!」と言い放つ。なのに彼はオズリーブスに加わるんですね。そこには黄龍の心の中で顕在化していない「何か」があったはずだ。それはなんだろうってのが7話の命題になりました。ひゆーさんがBBSに書かれた、黄龍は赤星呼ぶときは「さん」を付けるってあたりとか、かなり参考になりましたね。

    ただ、黄龍が赤星の中に父親と同じものを見ていた‥‥というのは私の勝手な解釈です。ひゆーさんの思惑と違っていたらごめんなさい。この解釈を書いたDパートはドキドキしながらアップしました。DBキャラなら鳥山氏に読まれること絶対無いですから好き勝手書けますけど(苦笑)、実際にキャラを作った方に読まれるのは緊張しますねぇ。13話で先にその経験をしていたので7話は少し耐性ができてましたが。
    しかし7話を書き始めた時は妙に快感だったのはよく覚えてます。久しぶりの小説だったし、何より黄龍の、親に対する愛憎入り交じった感情やその拡大は、私にとっては最も再現しやすい感情だったので。


    7話で印象に残っている箇所はけっこうあります。
    まずはAパートの武道具店のシーン。ここで出てくる五節棍は普通のじゃなくて、横山光輝氏の「闇の土鬼」(大好きなんです)に出てくる七節棍の5つ版です。あれ、棒にもなるんですよ。かっこよくて大好きで。一応赤星の兄がそれをシュミでやってて、赤星は三節棍までは使いこなせるけど四節棍は勉強中ってことになってます。これはまあドリー夢小道具ってやつですね(笑)

    そして初めてのバズーカ登場。等身大必殺技は、古いと言われそうですが、やっぱバズーカでしょ、と思って作りました。4人でも使えるけど時間かかるってのがポイントでしょうか?

    そしてCパートでいきなり登場させた警備局の浅見さん。タイムレンジャーのレッドのお父さんが好きで頂いてしまいました。で、このCパートをアップしたら、今度はいきなりBBSでゆうさんが特警を作っちゃったんですね!!(爆笑) いや、恐ろしい(笑) 7話はCまでアップした後、13話を先に書いた関係で次のDまでにちょっと間が空きました。その間にゆうさんが特警を他の回に登場させて下さったため、私もGで柴田と島を登場させました。「7話始まった時はあんた達いなかったのよ」と思って笑いながら書いてました。

    そしてこの浅見と赤星の会話で爆発した黄龍と赤星のやりとり。赤星は人の心理を読むというのが苦手なんです。だからああいう状況は捌ききれない。ただ自分の気づかない処をやたら気づく黒羽を見てるから、自分はそういう点でダメだってのは判ってる。そうなると、ああいう行動になるのかなぁって思って。まあよくあるシーンとも言えますが。

    それからDの殴られた赤星とフォローに回る黒羽。あの会話は「寿司なんていかがです?」に集約されるかな(笑) 優しいんですがどっか茶目っ気のあるからかい口調ってのが黒羽の特長だと思ってます。
    「黄龍と子供」って組み合わせ。もともと子供と取り合わせてサマになるキャラと思ってなかったんですが、ゆうさんの9話読んだら、なんかいいんですよね。それで私も書かせて頂きました。今思うと、それも根本的に優しいからなんだと思います。
    鷹山が黄龍に語る「4つの自分」ってのは精神分析系の本で読んだものです。本のタイトルは忘れたのですが非常に印象深かったんです。当時よく自己分析をやってた頃だったので実感としてどんと判ったって感じで。

    そしてEパートのトランプタワー!!! これはえらいエピソードがありまして。Eアップ後、ラバさんが「今書いている8話のシーンで、ちょうど輝にトランプタワー作らせてました!」ってカキコされたんです。いや、輝がトランプタワー好きなんて、それまで一言も出てきてなくて、まったくの偶然だったんですよ。すごい話ですよね。で、結局ラバさんの方が書き直して下さったんです。なんてこったい‥‥(大汗)。離れている話だったらそのままがよかったと思うんですが、7、8と繋がってたので。つーか、7、8、9と黄龍兄ちゃんが悩む話が続いてしまったのは何故だ(笑)

    実はGで登場した柴田のイメージも、ゆうさんの持ってらしたイメージとぴったりだったらしいです。茶色の革ジャンともしゃもしゃ頭と怖い顔(笑) こーゆーのが複数で書いてると面白くて。
    それから些細ですがPCに向かう赤星も書いてて楽しかったです。私も一応卒研は数値計算だったんですよ。もうダメですけどね。

    FやGのアクションシーンはぜんぜんイメージが湧かなくて苦労しました。銃撃戦を書かれたり読まれる方がいたら、絶対大嘘だ!って言われると思います。ごめんなさい。限界でした。そしてIパートで赤星が武道の型で浅見に礼を返すシーンや、黄龍と赤星が和解するあたりもけっこう好きです。あれ、黒羽はわざと赤星の車で行ってるんですよ、帰りに赤星と黄龍を一緒にしようと思って。

    最後に7話のタイトルについて。
    じつは3話をひゆーさんから頂いた時、メルに「龍球的蒼龍伝というかなんというか‥‥」というコメントがありまして、だからって「蒼龍伝」ってわけにいかないし「蒼龍」だけも合わないかなと、散々考えた末に「蒼い炎」とタイトルを付けたんです(あ、ゆうさんやひゆーさんの作品、私がタイトルはつけることが時々あるので)。
    だから7話は逆に蒼龍って単語を使おうと思ってました。対する赤星は赤竜じゃヘンだから火竜。Cパートで黄龍の怒りを自分の中に再現して作った「研ぎたての刃を舐めて走る光にも似た蒼い炎」というフレーズ、割に気に入ってます。

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■28 / inTopicNo.2)  龍球 第13話「暁光」
□投稿者/ 管理人 -(2003/10/13(Mon) 00:43:41)
    13話は、葉隠博士と赤星父が実は高校生からの親友で‥‥というお話がBBSで出来上がってきて、とにかく親父'sの楽しい話が書きたいなぁってとこから構想が始まりました。現場に出かけてしまう葉隠と虎嗣に、ハラハラする若者達!(特に洵と赤星)。これはどう考えても楽しい。メガレンの千里のお婆ちゃんが出てくる話とか、この「いきなり田舎から親族が出てくる系」の話って戦隊ものには時々出てくるパターンですものね(笑)

    しかし、それがガランと変わったのが「実は洵は心臓弁膜症を抱えていて、それを誰にも言ってない」というあきさんのカキコ。そして決定的だったのが(これはメルだったかもしれないのですが)「洵は途中で龍球ストーリーから外しても‥‥」というあきさんのコメントでした。

    私的にえらくショックだったんです。「ストーリーから外しても」というのは、ご自分のDBのオリキャラが出ばっては‥‥とあきさんが遠慮されたのであって、すぐに洵が死んじゃうという意味ではなかったのかもしれませんが、読んだ瞬間、がつん!って衝撃。「なんとかしなきゃ、なんとかしなきゃっっ」って感じでしたね、ほんとに。

    フラグメントの孫洵も両親の顔を知らない。カプセルコーポに引き取られてからもずっと微熱がちで、最後には病に倒れていきます。この少年には何かぬぐえない死の霧があるのか。なんとかそれを払えないか。
    ある意味、手前勝手で言語道断な「余計なお世話」であります。それでも私にとって、全てのDB小説を含めて、ここまで「書かねばならない」と思った作品は、この龍球13話「暁光」だけです。

    もう1つ、洵については気になっていることがありました。やはりBBSのカキコの中で、洵が博士を「お父さん」と呼ぶシーンが無かったんですね。これをちょっとひねって、お父さんと「呼べない」のだとしたらどうだ、と‥‥。洵の過去から考えればそれは至極納得できるわけです。

    そんなこんなで13話は心理の遷移についてはほとんど苦労しませんでした。大変だったのは舞台設定です。よくあんな無茶な設備(防災棟)なんぞ作りましたな(笑) 自家発電設備を持っている病院は多いですが、手術室のある建物の地下に発動機があるぐらいですよ。あんなものある大学があったらお目にかかりたいです(爆笑)
    あとは洵の病気を何にするかはネットを調べまくりました。当時、あきさんに「洵を先天性大動脈弁狭窄症にしていいでしょうか?」って訳わからんメルを送った気が‥‥(大汗)。ほんとすいません。でもなんとかなるんだって説得力持って語るためには、実際の症状と対処を書くのが一番いいですから。

    私的に気に入っているのは葉隠が洵と語り合うGパート。「洵の、細胞のひとかけら、記憶のひとかけら、思考のひとかけらも余さずに、その存在の全てを赦していた。」このフレーズは好きです。
    読む方によっては「人間が人間を赦すの赦さないのって、まあなんて傲慢な」って思うかもしれない。でも幼い頃からよく判らない「罪」を抱え込んで成長した人間から見たら、やっぱりそれは「赦し」だって気がするんですよ。
    私自身が、小さい頃から「自分は生きていていいのか?(いやダメだろう)」ってずっと考えてまして。それを赦したのが夫です。Gパートの洵はその時の自分自身の感覚をできるだけ重ねて書いてみました。

    あとはCパート。洵が外科医になった理由は、私の弟が麻酔医で彼から聞いた話が元になっています。赤星の有望への思いも書いてて楽しかったです。小言ばっかり言われそうって、確かに(笑)。直前にあきさんから頂いた「An Edge」に竜太が出てきたのが凄い嬉しくて、そのヒキをつい入れてしまったり。Cパートはどこも楽しかったなぁ!
    実際の事件では黄龍の変装が書けたのも良かった。BBSで変装の名人ってなってるのに(しかしこの設定、どこから出てきたんだろう‥‥(爆死))一度も変装してなかったし。

    設定と言えば、洵の位置を示してくれる時計は、あきさんの書かれたオリジナルビデオシリーズのジゼルに出てくる設定です。あと隠し設定ページにある豚肉キライとか(笑)、出生だけでなく、洵の細かい設定もできるだけ盛り込むように努力したつもりです。ちなみにおせち料理の描写は楽しかったです。これのお陰で茜のキャラが出来上がりました。ヘンなの(笑)

    あと小説でロボット描写にチャレンジできたことも満足でした。
    「武器が人の手を離れ、戦う者たちが戦闘と自らを切り離した時‥‥。"命"の手応えを失った時、軍事科学は必ず人間を滅ぼす。それは長谷川裕一博士の信念だったのだ。」
    長谷川先輩なら、きっとそう考えるかなって思いまして、書いてみたフレーズです(笑)
    あとはHパートの黒羽と赤星の信頼関係とか、ラストのみんなで工事シーンもお気に入り。

    うーん‥‥。
    今思うと、13話はなんか憑かれたように書いた感じがします。
    ああ、またいつかこんなペースでモノが書きたい(爆笑)

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