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●Oz's Leaves あとがき集●

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■2 / inTopicNo.1)  DB/私はロボット/カベルネ.../岐路
□投稿者/ 管理人 -(2003/10/05(Sun) 23:20:21)
    ★「私はロボット」について

    リクエストをいただきましたので、この作品について書きます。もしまだ「私はロボット」を読まれていない方がいらっしゃいましたら、以降お読みになられませんように・・(笑)

    先日知人に渡すために、本編5話と外伝の計6話を印刷したんですが、こんなに長かったんかい! とちょっと驚きました。これは本当に色んなピースが絶妙にはまった話で、ノリに乗ってる時のジグソーパズルって感じでした。第2話を書き始めた時には、落としドコロと全5話の構成はほぼ決まっていたのですが、そこまでいったときは、内心「やったね!」と快哉を上げたものです。

    で、最初に悩んだのは実はロボットの名前でした(笑)。図書館で16という数字を色んな言語の辞書で引いてみましたが、ぜんぜんピンとこない。本気で困って歩き回る内にふと頭に浮かんだのが元素の周期律表。早速調べてみれば「硫黄=サルファ」。お、可愛いじゃん。で、決定です。
    SFではロボットのセリフはカタカナってのが常套ですが、今回は特に16号が蘇った時との落差も出したかったので、サルファには最初からカタカナでしゃべってもらいました。パソの日本語変換がヘンな学習しちゃうのには参りましたけど(笑)
    サルファは私にとってはある意味「通過点」のキャラだったので、「可愛い!」というレスをいただいた時は、内心「ありゃりゃ困ったぞ」と思っていました(笑)。もちろん細心の注意を込めて書いていたのは事実なんですけど。ばれないように、でも生まれ変わりとしてムリがないように・・・・・・と。

    アシモフのロボットものといえば「私はロボット」に始まる何冊かの短編集と、素敵なロボット刑事ダニールの「鋼鉄都市」、そして誘導電流で人の心を読むロボット、ジスカルドの出てくる「裸の太陽」。「裸の太陽」でも途中でジスカルドが人の心を読むことがわかり、ラストで主人公のイライジャ・ベイリが、ジスカルドのその[調整]能力を追求していく。これはこのまま使っています。

    ただ構成は決まっていても、それを毎回仕上げるのには本当に苦しみました。どうしても説明が多くなる上にオリキャラもいるので、読んで楽しんでいただけるかというのが心配でした。毎度かなり推敲はしたつもりなんですが・・・・・
    特に第4話と第5話は、雷雨だの子犬の失踪だのという状況説明は必要だし、謎も整理しなきゃいけない、かといって、キャラクターの魅力は出したい。ラスト、モニターとキーボードで会話するという発想が出なかったら、全てがおじゃんになってたかもしれません(笑)。

    この話は割に多くの方に気に入っていただけたようで、苦労した甲斐があったというか、本当に嬉しかったですね。ただ、これを越える謎解き話をDBからは引っ張りだすのは、もう私にはムリそうで、それだけが残念です(笑)(2001/8/21記)
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■3 / inTopicNo.2)  DB「カベルネ♪メルロ♪グルナッシュ♪」
□投稿者/ 管理人 -(2003/10/05(Sun) 23:20:59)
    カベルネ、メルロ、グルナッシュというのは、赤ワインの原料になる葡萄の種類です。カベルネとメルロは仏ボルドー地方のワインの材料として有名。グルナッシュは仏ローヌ地方の葡萄です。夫がけっこうワイン好きでよく飲むので、子犬の名前に悩んだ時についこーゆー名前をつけてしまいました。でも、そのおかげで、せっかくだからワインを飲むシーンを書きたいなぁと思ったところから始まったのが、この「カベルネ♪メルロ♪グルナッシュ」だったのです。
    これは私の趣味というか、いろんなものがごたまぜに入った、自己満足読み切りでありました。既婚者同士のちょっと大人の雰囲気のあるお酒。「私はロボット」で触れ切れなかったタオ博士の奥さん。私自身の思想や、素のままの私から見た悟飯とはいったいどういう人間なのか・・・・。

    悟空や悟飯の長所の一つとして他人の評価を気にしないってのがあると思います。色々頑張るのも他人に認めてもらいたいからじゃなくて、ただ自分の心のままにそうやってるだけ。他人が自分より強かったり、できたりしても素直に認めて嫉妬しない。ブウ戦のラストで、ベジータが悟空を「おまえは誰かに勝とうというのではなく誰にも負けないために修業をするんだ」と評しますが、これは考えてみるとなかなかすごい言葉ですよね。「Aに勝とう」と思うと自分と「A」を常に比べることになるわけですが、「誰にも負けない」と言うとあとはひたすら自分の問題になるわけで‥‥。
    この他者に振り回されない学生悟飯像を作り上げるにあたって参考にしたのが「動物のお医者さん」の主人公ハムテルだったりするのです(笑)。あのおおらかさが好きなんですよー!。物事をあるがまま受け入れてくよくよしない。だけど他人への思いやりはちゃんとある。あのキャラクターにはすごく憧れています。

    タオ博士の言う『生まれつき神に愛されている人間は神に近づく努力をする必要はない』というのは、岡野玲子氏の超有名マンガ「陰陽師」からいただきました。晴明が源博雅を評して曰く「もともと神に愛されている者は修業をする必要がない」。自分は修業しないと神に近づけない分際だが、おまえは愛されているんだから、ただ心のままに進めばよいのだ、と。
    これを読んだ時、悟空と悟飯のことを思ったんです。二人とも「水晶のような心」を持ってる。神様に愛されるかどうかは筋斗雲に乗れるかどうかで判断できるんだよね! なーんて‥‥。あの煌びやかなマンガを読んで、そう思う私って、いったい‥‥(汗)

    「私は神のパズルを解きたい」と言ったのはアインシュタイン。数学も物理も哲学も宗教も所詮は同じ真理をを求めている。真理を定義するために人間に与えられたのは言葉か数式しかないのだけど、言葉か数式は不完全。二次元で三次元や四次元のものを描こうとするのと同じように、不完全なんですよ。だからみんな色んなことを言い合って喧嘩することになる。これは私の思想なんです。
    悟空はね、たぶん小さい時から真理の近くにいた存在だと思うんです。悟飯は、セルゲームを克服して母親の態度も変わって、持ち前の無邪気さを素直に出せるようになってから、真理に近づいてきた。そんな風に解釈しています。(2001/8/30記)

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■4 / inTopicNo.3)  DB「岐路」
□投稿者/ 管理人 -(2003/10/05(Sun) 23:21:25)
    自分は若い頃自殺願望のある人間でした。たぶん今も生への欲求が少し希薄かもしれません。自分という主体あってこその「生」と考えれば「狂気」もまた「死」の一種。主体であるつもりでいながら「何か」に乗っ取られていく狂気‥‥のようなものにも、学生時代かなり興味がありました。

    ちょっとこんなことを考えてみてください。両側が切り立った崖になっている広い道がある。ああ、蛇の道の広いやつ考えていただければ‥‥(笑) で、そこを歩いていくんですが、端っこを歩く性癖がある人は、道の端や崖やその下とか見ながら歩くでしょう。いい加減に歩いていると落ちますから。でも、真ん中を歩いている人はあまり気にしないで歩くでしょう。落ちる心配がありません。
    崖の下は「死」とか「狂気」とかどこかヘンな世界の象徴です。そして私は、落ちたいような落ちたくないような不安定な状態で端の方を歩いてきた‥‥。だんだんに歳を喰って、今は真ん中にシフトしてきたんですが、端にいた時の感覚はまだ少し覚えている。そんな感じでしょうか? 岐路を書いたとき、ドクターゲロのような悪い人間の心理を書くには苦労があったでしょうと何人かの方から感想を頂いたのですが、あれは実はまったく苦労してないんです(笑)

    人はどこかで自分の存在価値を認めてもらわなければ生きていけない。「愛される」ことが必要なのも存在価値を認められることにつながるからだと思っています。物心つく頃にそのへんがゆらいでしまった人間はどうしても不安定になるんですよね。普通の人がごく自然に認めている自分の価値が認められなくなって、必死に何かを探す。動きが強迫観念的になってくるんです。
    もともと強迫観念的だったゲロが世界征服できることが自分の価値と考え、それを子供の悟空に破られ、そしてこんどは悟空を倒すことに自分の存在を賭けたのに、それが病死した‥‥。擁護するわけではけっしてないんですが、「ここに来て、まさか孫悟空を失うとは・・・・・・。儂はこれから、どうしたらいいのか・・・・・・。この憎しみをどうしたらいいのか・・・・・・。」この3行、かなりゲロにのめり込んでいた自分がいます。あぶないなぁ(笑)(2002/6/19記)

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